八百長防止策を協議 支度部屋に監視役、携帯の電波遮断も

[ 2011年4月26日 17:11 ]

 日本相撲協会は26日、八百長問題の再発防止策を決定する臨時の理事会と評議員会を5月4日に東京・両国国技館で開催すると発表した。大相撲新生委員会から15日に受けた8項目の防止案を基に、今月末までに各部署で意見をまとめる。

 26日は両国国技館で審判部と八百長をチェックする監察委員会が合同で会合を開き、技量審査場所(5月8日初日・両国国技館)から防止策を運用するために、新生委からの答申を具体化する方法を協議した。力士の監視強化について、監察委員を東西の支度部屋に2人ずつ配置したり、土俵近くに座る場内アナウンス担当の行司の横に1人配する案が出た。

 力士の携帯電話については、連絡を断たせるために支度部屋の電波を遮断することを討議。八百長の疑わしい取組があれば審判部と監察委が集まって会議を開き、事実確認を含めて必要な措置を講ずる方向で、場所後には毎回、その場所を総括する会合を持つ方針という。

 二所ノ関監察委員長(元関脇金剛)は「いろいろな意見が出た」と話し、中村審判部副部長(元関脇富士桜)は「今後も(監察委と)協力して、良くしていこうということだ」と意義を挙げた。

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2011年4月26日のニュース