敗訴ライターの訴えに協会反論「把握していなかった」

[ 2011年4月21日 06:00 ]

 元横綱・朝青龍らの八百長疑惑を報じた「週刊現代」の記事を執筆し、名誉毀損(きそん)訴訟で敗訴したノンフィクションライター武田頼政さんが、虚偽の事実を主張して勝訴したとして日本相撲協会に1000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が20日、東京地裁(深山卓也裁判長)であった。協会側は「前回の訴訟の段階では、八百長は把握していなかった。裁判所をだました事実はない」と反論し、争う姿勢を示した。

 この記事をめぐっての裁判では昨年10月の最高裁判決で、武田さんと発行元の講談社側に対する協会への660万円を含む約4000万円の支払い命令が確定していた。なお、講談社も19日、協会側が虚偽の主張で裁判所をだましたとして、詐欺容疑で当時の理事長・北の湖親方や元力士ら計5人に対する告訴状を警視庁に提出している。

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