蒼国来&星風 引退届提出せず…闘いは法廷へ

[ 2011年4月14日 06:00 ]

 大相撲の特別調査委員会から八百長関与を認定され、11日の相撲協会理事会で「引退勧告」処分を受けた幕内・蒼国来と十両・星風は13日午後5時の引退届提出期限内に引退届を提出しなかった。2人は14日に両国国技館で行われる理事会で退職金の出ない「解雇」を通告されることが決定的となった。

 蒼国来、星風ともに今後法的措置を取る意向だ。蒼国来は「(八百長を)やっていないことを明らかにするために出さなかった」と話した。14日に弁護士を交えて会見を行う。師匠の荒汐親方(元小結・大豊)も「今でも信じている。信念を通して疑いが晴れるように一生懸命頑張れ」と弟子の徹底抗戦を後押しすることを明言した。

 星風の師匠の尾車親方(元大関・琴風)は「本人は“法的な手段を考えている”と言っていた。本人の名誉のためだから(法的措置を)やめとけ、とは言えない」と神妙な面持ちで本人の気持ちを代弁した。

 この日までに引退届を出していれば、蒼国来には約530万円、星風には220万円の退職金が支給されるはずだった。自らの名誉を懸けた2人の闘いは、法廷へと持ち越されることになりそうだ。

 ▼放駒理事長(元大関・魁傑)(引退勧告に)従ってくれると思っていたが、本人が従わないのであれば仕方がない。(5月の技量審査場所の詳細については)今週中にきちっとしたものをまとめたい。

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2011年4月14日のニュース