再発防止委メンバーに貴グループ親方起用も

[ 2011年2月16日 06:00 ]

 八百長問題の解決に向け、放駒理事長が角界の常識を覆す方針を打ち出した。14日の理事会で設置が決まった再発防止委員会(外部委員3人、親方5人)に関して「一門の枠は考えていない。各年齢層で選んでいきたい」と話した。

 相撲界には出羽海、高砂、二所ノ関、時津風、立浪の5つの一門が存在。各一門の意見を公平に反映させるため、ドーピング委員会や生活指導部特別委員会など各組織には一門の代表者が選出されている。だが放駒理事長は幅広く意見を吸い上げるため各世代の代表者を選ぶことを決断した。一門から離脱した形の貴乃花グループの親方が起用される可能性もある。

 特別調査委員会による力士らへの面談調査では、八百長への関与を認めている竹縄親方(元幕内・春日錦)ら3人のうちの1人が、メールなどで名前の挙がっている14人以外にも幕内力士を含めて八百長に関与した者がいると証言したことが分かった。波紋は拡大しそうな気配だが「全容解明、処分、再発防止は3点セットと考えている」と言う放駒理事長の新機軸が角界浄化につながるか注目だ。

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2011年2月16日のニュース