遼くん感激!渡辺謙から「ガンガンいけ」エール

[ 2011年2月16日 06:00 ]

ノーザントラスト・オープンに向け練習ラウンドする石川遼

ノーザントラスト・オープン

(2月17日 米カリフォルニア州・リビエラCC)
 遼よ、勇太よ、サムライになれ!17日に開幕する米ツアーのノーザントラスト・オープンに出場する石川遼(19=パナソニック)は14日、試合会場のリビエラCCで池田勇太(25=日清食品)とともに14ホールの練習ラウンドを行った。スタート時にはプロアマ戦に出場していた俳優の渡辺謙(51)とニアミス。直接会話をすることはできなかったが、ハリウッドでも大活躍の渡辺から激励の言葉が贈られた。

 渡辺とのニアミスを知った石川は心底残念そうな表情を浮かべた。

 「え~!マジすかあ!?」。石川たちがスタートする時に、プロアマ戦を終えた渡辺がティーグラウンドを通りかかった。池田は握手を交わしたが、先にティーショットを打った石川は歩き出して気づかないままだった。

 渡辺とは妙な縁がある。「実は僕の0番アイアンの名前は“ケン・ワタナベ”なんですよ」と石川が明かした。ホスト役を務めるテレビ番組「リスペクト」でタレントの関根勤が切れ味鋭い0Iを見て「世界に通じるケン・ワタナベですね。世界で活躍するという意味で」とハリウッド俳優になぞらえて命名した。この日のラウンドでも236ヤードの長いパー3やパー5の2打目などで“ケン・ワタナベ”は活躍。それだけに初対面を逃したのが余計に残念だった。

 渡辺は石川らにエールを残した。会場となるリビエラCCのメンバーであり、自宅は車でわずか7分。18日に日本で行われる日本アカデミー賞授賞式にプレゼンターで出席するため、大会は観戦できないが「米国では食事、生活、全てにアジャストしないといけないけど、2人はまだ若いし楽しみ。上位を狙える力はあるんだからガンガンいってほしい」と期待を寄せた。

 午前中はプロアマ戦でコースがふさがっていたため、石川は昼すぎから練習ラウンドを始めた。日没まで粘って14ホールをプレーした。誰もいなくなった夕闇のコースに池田と2人きり。まだ月曜日だが、とりあえずこの日の姿はまさに“ラスト・サムライ”。こんな光景を最終日最終組でも実現できれば、まさに渡辺も喜ぶオスカー級の活躍に違いない。

 ◆リビエラCC 1926年設立の名門コース。設計はジョージ・トーマス。ロス近郊のパシフィックパリセーズの海を見渡せる小高い丘に位置する。88年に日本企業のリビエラ・コーポレーションが買収した。今大会の他に、48年に全米オープン、83年と95年には全米プロを開催した。99年12月にイチローが弓子夫人との結婚式を行ったことでも知られている。

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2011年2月16日のニュース