春場所中止の方針にファン「当然だ」 力士は驚き、困惑

[ 2011年2月5日 19:54 ]

 大相撲の八百長疑惑を受け、日本相撲協会が3月の春場所開催中止の方針を固めた5日、八百長への関与を認めた元幕内の竹縄親方ら、疑惑の渦中にある力士らの相撲部屋では驚きと困惑が広がった。熱心な相撲ファンは「裏切られた。中止は当然だ」と突き放した。

 竹縄親方が所属する春日野部屋。5日夕、部屋から出てきた若手の力士は、春場所中止について報道陣から感想を求められ「えっ、そうなんですか」と言葉を失った。同じく関与を認めた十両の千代白鵬が所属する九重部屋では、出入りする若手力士たちが一様に困惑の表情を浮かべ「分かりません」と繰り返した。

 前代未聞の不祥事にファンもあきれ顔。20年以上も国技館で観戦しているという東京都江戸川区の無職山田好男さん(63)は東京・両国国技館前で「裏切られた思い。ファンからの信頼を失ったのだから中止は当然だ」と怒りを隠せない様子で話した。

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2011年2月5日のニュース