表彰台は射程圏内 小平、4位で初日終える

[ 2011年1月22日 23:25 ]

 スピードスケートの世界スプリント選手権は22日、オランダのヘーレンフェインで開幕し、女子のエース小平奈緒(相沢病院)が最初の500メートルで38秒28の2位と好スタートを切った。ジェニー・ウォルフ(ドイツ)が38秒21で1位となった。

 辻麻希(十六銀行)は38秒78で7位と健闘し、16歳の高木美帆(北海道・帯広南商高)は39秒61の21位、松田有幾(十六銀行)は28位。男子500メートルは2連覇を狙う李奎?(韓国)が34秒92で1位となり、羽賀亮平(日大)が35秒27で5位。太田明生(JR北海道)は12位、上条有司(日本電産サンキョー)は17位、中嶋敬春(十六銀行)は22位だった。大会は2日間で500メートルと1000メートルを2レースずつ滑り、総合得点で争う。

 小平が世界スプリント選手権で初の表彰台を射程圏内にとらえた。最初の500メートルは同走した地元オランダの強豪ブアと同タイムの38秒28で2位。続く1000メートルはいまひとつ伸びを欠いて6位だったが、2種目の総合は4位で初日を終えた。

 500メートルは1位ウォルフとわずか0秒07差の好タイム。「体の反応がよかった。失敗したところもあったが落ち着いたレースができた」という。苦手とするスタートの100メートルは左足の1歩目が流れたが、10秒63とまとめた。ただ、続く1000メートルでも「1歩目でまとまらない感じ」と出だしでつまずいた。スピードに乗りきれず「そのままずるずるいってしまった」と悔やんだ。

 最終日に向け「2位までは目指せる。後ろを見ずに上だけを目指してやりたい」と言い切った。昨年末の全日本スプリント選手権で初優勝し、日本女子のエースの座を不動のものにした24歳の底力が試される。(共同)

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2011年1月22日のニュース