金メダル10個も「来年は厳しくなる」と危機感

[ 2010年9月14日 06:00 ]

 【柔道世界選手権】男女合わせて史上最多の金メダル10個を獲得。全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長は「(昨年0個の)男子が4個も獲ったのは、練習はウソをつかないということ」と評価しながらも「地元で利もあったし、来年は厳しくなる。今年以上の練習が必要」と危機感を口にした。

 今年から1階級2人の代表となり、無差別は4人が出場。男子66キロで金メダルを獲得した森下や、無差別の上川らは、1人代表なら出場できなかった選手がリラックスして出した結果だった。「新しい選手が出てきたのはうれしいけど、これから(外国勢に)対策を練られれば簡単にはいかない」と同強化委員長。また、女子は3選手が連覇に挑み、成功したのは63キロ級の上野だけ。「(優勝した)昨年のような試合ができない、というのは課題。状況判断にも甘い部分がある」とし「今年の結果に満足したら終わりだ」と話した。

 ▼全日本男子篠原信一監督 ベテランも若い選手も頑張ってくれた。次につながる。(男子で)金メダル4つはうれしい結果だけど、しっかり投げて勝てるように稽古しないといけない。

 ▼全日本女子園田隆二監督 全階級金メダルを目標にしてきた。半分達成できて、半分は持ち越しという感じ。外国人に負けない体作りをして、より確実に金メダルが獲れるようにしたい。

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2010年9月14日のニュース