広瀬 世界1位に逆転勝ち!

[ 2010年8月26日 23:29 ]

バドミントンの世界選手権第4日は26日、パリで各種目の3回戦を行い、女子シングルスで第10シードの日本のエース、広瀬栄理子(三洋電機)が世界ランキング1位の王儀涵(中国)に2―1で逆転勝ちし、ベスト8に進んだ。後藤愛(NTT東日本)は第3シードの汪(中国)にストレート負けした。男子シングルスでは、初出場の山田和司(日本ユニシス)がノーシードのディッキー・パルヤマ(オランダ)に2―1で逆転勝ちし、8強入りを果たした。女子ダブルスでは第9シードの藤井瑞希、垣岩令佳組(ルネサスSKY)が中国ペアにストレート負けした。

 スタンドを埋めた3千人以上の観衆が、番狂わせを演じた日本のエースに称賛の拍手を送った。女子シングルス3回戦で、広瀬が第1シードの王儀涵を積極果敢に攻め立て、逆転勝ちで8強入り。「本当に勝てたことが信じられない。うれしい気持ちでいっぱい」。勝利を決めると、両手を上げて会心の笑顔を見せた。
 天井に向けて高く打ち上げるサーブを繰り出し、コート全体に打ち分ける正確なショットで主導権を奪った。第1ゲームは20―22で落とした。「守りに入っていた。攻めていこう」と気持ちを切り替え、第2ゲームを21―16で取り返す。最終ゲームでマッチポイントを迎えると場内の大きな手拍子にも後押しされた。
 世界1位との対決は「とても意識した」というが「コートに立てる喜びを感じよう」とひるむことはなかった。「一番の目標」というメダル獲得へ、あと1勝となった。(共同)

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2010年8月26日のニュース