大不振脱出へ 原2位発進に泣いちゃった

[ 2010年6月5日 06:00 ]

<リゾートトラスト・レディース 1日目>初日5アンダーで2位タイの原

 女子ゴルフツアーのリゾートトラスト・レディース第1日は4日、長野県御代田町グランディ軽井沢ゴルフクラブ(6458ヤード、パー72)で行われ、昨年終盤からの不振に苦しむ原江里菜(22=マスターカード)が5アンダーで首位と2打差の2位につけた。7バーディー、2ボギーで今季初の60台となる67をマークした。原の東北高時代の同級生、有村智恵(22=日本ヒューレット・パッカード)がノーボギーの65で回り、7アンダーで単独首位に立った。

【第1R成績】

 インタビュー中、不振について聞かれた原は、言葉に詰まった。こらえきれない涙を指でぬぐって「ドライバーがOBばかり。スコアメークどころか、自分のゴルフのイライラと戦うだけでした」と振り返った。
 08年のNEC軽井沢では日本選手のツアー記録となる21アンダーで初優勝。賞金ランクも10位に入り、有村らとスター候補にのし上がった。しかし、昨年9月のマンシングウェア東海クラシックの7位を最後に「ミスショットの修正ばかり考えていた」と大スランプに陥った。今季は12試合で予選落ち9回、最高順位は43位。60台のスコアは昨年のマンシングウェア以来22試合ぶりだった。
 08年のビデオを見た。「下を向くな」と自分に言い聞かせ、気分転換にカラオケにも行った。5月に再会した高校の先輩、宮里藍からは「毎日ノートをつけるのもいいよ」とアドバイスももらった。ようやく「自分はもともとパットでスコアをつくってきた」と気付き、目が覚めたという。この日はショットとパットがかみ合い、14番までに7アンダーとして有村と2打差につけた。「あすも同じ気持ちで回れるか分かりませんが、今はホッとしています」。ツアー初優勝の地、軽井沢で復活を目指す。

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2010年6月5日のニュース