「スエマエ」の“世界制覇”は遠くないぞ!

[ 2009年9月28日 06:00 ]

<ヨネックスオープンジャパン女子ダブルス決勝>優勝した中国ペア(右)に敗れたスエマエペア(末綱聡子・右と前田美順)

 バドミントンの国際大会ヨネックス・オープン・ジャパン最終日は27日、東京体育館で全種目の決勝が行われた。女子ダブルス決勝で第7シードの末綱聡子(28)前田美順(23=ともにNEC・SKY)組は第5シードの中国の馬晋(21)王暁理(20)組に0―2で敗れた。ツアーの最高位「スーパーシリーズ」で日本勢初優勝はならなかったが、陣内貴美子・森久子組以来19年ぶりの準優勝を果たした「スエマエ」は大きな手応えをつかんだ。

 女子ダブルス界を牛耳る中国の壁は破れなかった。だが世界最高位のツアーで準優勝を果たした「スエマエ」には確かな手応えが芽生えていた。8月の世界選手権3位の中国ペアに対して第1ゲームは2点差、第2ゲームは3点差。ストレート負けだったが、末綱が「(世界との差は)大きくない」と言えば、前田は「紙一重」と説明した。
 1月に右ひざを手術した末綱は「1試合1試合を目標としているので」と31歳で迎える3年後のロンドン五輪については態度を明確にしないが「自分たちのダブルスは良くなってきているし、まだまだ後輩には負けられない」とも話した。五輪挑戦への意欲が試合ごとに増しているのは間違いない。日本代表の舛田コーチも「まだ完全燃焼していないのでロンドンまで引っ張ってもらわないと」と現役続行に太鼓判を押す。手応えの残る準優勝。スエマエにとってロンドン五輪ははっきりとした目標に変わりつつある。

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2009年9月28日のニュース