「安心して託せる」上村全柔連新会長決定

[ 2009年3月18日 18:23 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)は18日、東京・講道館で理事会と評議員会を開き、嘉納行光会長(76)の3月限りでの退任と上村春樹専務理事(58)の新会長就任を決めた。新専務理事には小野沢弘史理事(62)が昇格した。任期は2年で、4月から新体制となる。

 上村新会長は13日に講道館新館長への就任も決定しており、名実ともに日本柔道界のトップとなる。新体制について「講道館と全柔連の力を合わせる。相乗効果で柔道を発展させていきたい」と抱負を述べた。
 嘉納会長は1980年に父履正氏を継いで2代目会長に就任。全柔連が法人化された88年以降は、11期目に入っていたが、高齢などを理由に退任を決めたという。上村氏については「嘉納治五郎師範の理想を理解している。安心して託せる人物」と述べ、今後は名誉会長として新会長を支える。

 ▼上村春樹・全日本柔道連盟次期会長の話 全柔連は競技面、講道館は普及・教育が主な活動だが、重複する部分が多い。相乗効果で柔道を発展させたい。しっかりと組んで一本を目指す柔道を世界に伝えていく。

 ▼嘉納行光・全日本柔道連盟会長の話 上村君は若く、正しい柔道の発展に熱意を持っている。彼の負担が軽くなるように、私のできる限りのことはしていく。

 ▼小野沢弘史・全日本柔道連盟次期専務理事の話 柔道の魅力と本質を押さえながら、強さも大事にしたい。最終的には人間教育に結び付けたい。

続きを表示

2009年3月18日のニュース