遼くん 谷口アドバイスで34位スタート

[ 2008年10月10日 06:00 ]

イーブンパー、34位タイで1日目を終えた石川遼。10番H、平日にも関わらず、大勢集まったギャラリーの前でティーショットを放つ

 男子ゴルフツアーのキヤノン・オープン第1日は9日、神奈川県横浜市の戸塚カントリー倶楽部西コース(7167ヤード、パー72)で行われ、4試合ぶりの予選通過を目指す石川遼(17=パナソニック)は4バーディー、4ボギーの72で回り、34位とまずまずのスタートを切った。練習ラウンドで谷口徹からもらったアドバイスを生かし、18ホールを集中を切らさずに回りきった。原口鉄也(34=アーク・スリー・インターナショナル)が5アンダーの67で首位。賞金ランクトップの谷原秀人(29=フリー)は1打差の2位につけた。

【第1R成績 Go!アスリート石川遼 石川遼カレンダー】

遼くん予選突破だ 谷口が激励「自信持って」

 気持ちが切れそうになったその瞬間、石川はヤーデージブックに書き込んでおいた言葉に目を落とした。「自信を持ちなさい」。それは練習ラウンドで昨年の賞金王・谷口徹から受けたアドバイス。14、15番で連続ボギーを叩いた直後にメモを見て、自らを奮い立たせた。

 前半のインは2、3メートルのパットがことごとく決まらず、序盤の貯金をはき出して1オーバーで折り返した。弱気になりそうな展開にも「自信をもたなきゃ」と自らに言い聞かせて粘りを発揮。予選落ちが続いていた最近の3試合は悪い流れで踏みとどまれなかったが「いい時ばかりがゴルフじゃない」と後半に入って盛り返した。

 今週から重点的に練習し始めたコントロールショットにも手応えをつかんだ。フルスイングしない中間距離を合わせるため、これも谷口からもらった「グリップを少し短く持つ」「体を回す」「スリークオーター(4分の3)のスイング」という基本的な注意点をメモしておいた。

 後半の1番ではPWと9Iの中間になる140ヤードを、9Iのスリークオーターショットで2・5メートルのチャンスに。2番と7番のパー5でも50ヤード以内のアプローチを、SWで距離を合わせてバーディーを奪った。

 「しびれる位置からのスタート。今までにない緊張があると思うけど、きょうのゴルフができれば自信はある」。前夜はマッサージを受けながらプロ野球の巨人―阪神戦をテレビ観戦した。13ゲーム差をひっくり返した巨人の大逆転劇に「みんな阪神しかないと思ってましたよね」と感心しきり。首位と5打差の自らの状況をかえりみて「13ゲーム差に比べればね」と笑った。4戦ぶりに予選を通りさえすれば、石川にも優勝を狙う楽しみが待っている。

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2008年10月10日のニュース