好調・遼くんに大敵!雨で41位タイ発進

[ 2008年6月20日 06:00 ]

16H、結果オーライのセカンドショットにおどけたポーズをとる石川遼

 石川遼(16=パナソニック)が突然の雨に泣いた。男子ゴルフツアーのミズノ・オープンよみうりクラシック第1日は19日、兵庫県西宮市のよみうりゴルフウエストコース(7142ヤード、パー71)で行われ、一時は3アンダーまでスコアを伸ばして2位に浮上したが、雨が降り始めた途端にOBを叩くなどスコアを落としてイーブンパーの71でホールアウト。5試合ぶりの予選通過と全英オープン出場権獲得に向け、首位と4打差の41位で初日を終えた。プロ11年目の山下和宏(34=ザ・サイプレスGC)ら4人が4アンダーでトップに立った。

【第1R成績 Go!アスリート石川遼】

 インスタートの石川が5番のグリーンに差しかかったころ、空を覆う灰色の雲からまとまった雨が降ってきた。ここまで4バーディー、1ボギーの3アンダー。この時点で首位に1打差の2位につけていたが、直後の2・5メートルのパーパットを外した。「雨の時はタイミングが早くなったり、体のブレが出ることがある」。不安が的中した。続く6番パー4の第1打は、左斜面下のOBゾーンにのみ込まれていった。

 じっとりと体を濡らす雨にスイングのリズムを狂わされた。「開幕戦みたいに初めから雨が降っていれば、ゆっくりしたリズムを意識すればいい。でもラウンド中に降り始めて、いきなり気をつけようと思っても自分のレベルでは対応できなかった」。6番はダブルボギー。首位をうかがえる位置から、一気に3つもスコアを落とした。

 2週間のオフを挟んで5試合ぶりの予選通過が懸かる今大会。出遅れないよう、初日から勝負カラーの赤を入れたウエアを着た。「やっぱり気合の入り方が違うんですよ」と普段は1日だけの赤着用日を今週は2日間に増やすつもりでいる。

 ウエアの効果もあったのか、スタートホールの10番パー4はアゲンストの風を受けながらも第1打を残り25ヤードの花道まで運ぶナイスショット。16番パー5の2打目ではあえて救済措置を受けることなく、カート道の上に敷かれた人工芝マットからの“マットショット”にトライしてイーグルチャンスにつけた。随所に光るショットを見せ、OBを除けばティーショットのブレも小さく収まっていた。久々の予選突破に向け「まだ分からないけど通りそうな気はします」と自信ありげだった。

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2008年6月20日のニュース