日本復帰の理子 8位スタート

[ 2008年3月15日 06:00 ]

首位から3打差の8位タイと好位置につけた東尾

 女子ゴルフツアーのアコーディア・レディース第1日は14日、宮崎県宮崎市の青島ゴルフ倶楽部(6391ヤード パー72)で行われ、東尾理子(32=リコー)が2アンダーの8位と好スタートを切った。4年間戦ってきた米国から日本に戻って再起を期す1年。次週の出場権を得るために3位以内でのフィニッシュを目指す。川原由維(28=フリー)が5アンダーで単独首位に立ち、開幕戦優勝の宋ボベ(22=韓国)は1打差の2位につけた。

【第1R成績


 試合に出られる喜びを感じながら、好位置につけた満足感にも浸った。「最後は惜しかった。でもまあ、きょうはドライバーで曲げたのもあったし、2アンダーは上出来です」。最終18番ではラフから約160ヤードをユーティリティーの5番でピン奥1・5メートルにピタリ。このバーディーパットは外したものの、東尾は納得の表情だった。

 04年から米ツアーに本格参戦したが、苦しい戦いが続いた。06年6月には痛めた左肩を手術し、リハビリを経て一からゴルフをつくり直すことになった。低迷が続く中で、昨年末の予選会にも失敗して米国暮らしを断念。「(米国の拠点だった)サンディエゴの家も車もすべて処分して帰ってきました」と神戸に移り、上田桃子らを指導する江連忠コーチの下での再出発を決めた。

 江連コーチには以前からアドバイスをもらっており、その指導法への信頼もあった。「アメリカのプロは連続写真みたいにポジショニングで教えようとする。江連さんはショットをイメージしながら動きの中で教えてくれる」。2月末から沖縄で行われた江連チームの合宿にも参加し、本格的にチェックを受けた。「“丁寧にやりすぎる。構えたらとっとと打て”とか、いっぱい指摘されました。まだ全然できてません」と苦笑いした。

 日本の予選会でも出場権を得られず、試合に出るには推薦に頼るしかない。開幕戦と今大会は主催者推薦だが「4月は出場できる試合はありません。だから出られた試合を大事にしないといけない」。今年から規約が変わり、3位以内に入れば次戦の出場権が得られる。「一打一打を大事に、気合を入れて頑張ります」と、どん欲にトップ3を狙っている。

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2008年3月15日のニュース