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裏金問題暴露の自民党安倍派・宮沢博行議員が女性問題暴露され辞職へ

[ 2024年4月24日 05:30 ]

議員辞職願を提出後、記者団の取材に応じる宮沢博行衆院議員=23日午後、国会
Photo By 共同

 自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)が23日、額賀福志郎衆院議長に議員辞職願を提出した。25日の本会議で許可される見通し。女性問題が原因とみられ、国会内で記者団の取材に、週刊誌に出ると明らかにした。派閥主導の裏金づくりを暴露し注目された宮沢氏だが、女性側からスキャンダルを暴露されバッジを外すことになったようだ。

 宮沢氏は「私の不祥事が重なり、辞職を決意した」と説明。「不祥事は私生活に関するものか」と聞かれると、「まだ報道が出ていないので、確定的なことは言えない」と詳細な説明を避けた。

 派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、昨年12月14日に防衛兼内閣府の副大臣を辞任。党による“裏金アンケート”では、政治資金収支報告書への不記載額を132万円としていた。

 女性との交際などを巡り、裏金が使われていたのではないかとの疑念も呼びそうだが、「不記載資金を不祥事に支出したということは断じてない。そういう描き方をされるのは大変悔しい。絶対にない。絶対にないんです」と話した。次期総選挙への対応については、現時点で何も決まっていないとした。

 副大臣辞任前日で臨時国会が閉会した12月13日、国会内で記者団に「派閥から“収支報告書に記載しないでいい”という指示があった」と暴露。裏金疑惑が表面化して以降、派閥からかん口令が敷かれていることも明らかにした。「多くの議員が早く説明して身の潔白を証明したいと思っているはずだ」とした上で「派閥の方からは“しゃべるな、しゃべるな”これですよ!」と公然と批判し、憤ってみせていた。年明けに始まった党の政治刷新本部の会合後、「安倍派を介錯(かいしゃく)する」などと威勢良く派閥解消論を唱えたこともあった。

 不記載額が500万円未満で党による処分対象からは外れ、茂木敏充幹事長による厳重注意で済んだ宮沢氏。「信頼回復に努める」と話していたが、回復するどころか、政治不信を増幅させて永田町を去ることになった。

《22年“パパ活”疑惑報道の吉川赳議員は自民離党》
 宮沢氏と同じ自民党の衆院比例東海ブロック選出の議員では、吉川赳氏が22年6月に週刊誌で18歳の女子学生に飲酒させた上、4万円を渡した“パパ活”疑惑が報じられた。宮沢氏とは違って議員辞職はせず自民党を離党して現在も無所属で活動を続けている。吉川氏を巡っては、立憲民主党が衆院に2度にわたり辞職勧告決議案を提出。自民党が採決に否定的だったため廃案となった一方、自民党内の一部議員からも辞職を求める声が上がっていた。

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