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くら寿司がAIカメラ導入 レーン上の不審行為検知 客の迷惑行為防止へ

[ 2023年3月2日 12:41 ]

くら寿司が迷惑行為を防ぐために導入した、AIを利用したシステムのカメラ(上)=2日午前、大阪市
Photo By 共同

 大手回転ずしチェーンのくら寿司は2日、全店舗のレーンに、人工知能(AI)を搭載したカメラシステムを導入したと発表した。回転ずしを巡っては客の迷惑行為が相次いでおり、客の不審な動作を検知することで未然に防ぐ狙いがある。

 くら寿司は2011年から、レーン上を移動するすしにカバーを付けている。全店舗で客が取ったすし皿を数えるためのカメラをレーンに設置済みで、一連の問題を受け既存システムを改修した。客が一度取った皿を戻しカバーを閉めるといった不審な開閉をカメラが検知する。

 AIカメラが異常を検知すると、埼玉県日高市と大阪府貝塚市にある本部に通知が届き、店舗に連絡が入る仕組み。席番号や皿の特定もできる。くら寿司の担当者は「回転ずしは海外に誇る日本の文化。お客さまに安心安全を提供し、レーン上にすしを流すことにこだわりたい」と話した。

 回転ずしを巡っては、客が卓上のしょうゆ差しの注ぎ口をなめるといった迷惑行為の動画が交流サイト(SNS)で拡散、問題視されていた。大手回転ずしチェーンの「スシロー」を運営するあきんどスシロー(大阪府吹田市)は、店舗のレーンで提供するすしは客がタッチパネルで注文した商品に限定する方式に一時的に変更した。

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2023年3月2日のニュース