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長谷川唯 なでしこブーム再現へパリで「金メダルを目指したい」 一夜明け欧州組は各クラブへ

[ 2024年3月1日 04:43 ]

出国前に取材対応した長谷川
Photo By スポニチ

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のパリ五輪出場決定から一夜明けた29日、MF長谷川唯(27=マンチェスターC)が羽田空港で取材に応じ、改めて今夏の目標を五輪金メダルに設定。11年W杯制覇時のなでしこブーム再来を誓い、前日は空席も目立った東京・国立競技場を満員にする願望を打ち明けた。欧州組の各選手はこの日、所属クラブに戻るため渡欧した。

 長谷川はパリ切符を手にした余韻に浸ることなく、決意を新たにした。照準を合わせたのは夏の祭典。羽田空港で出国を前に「自分のためにも、チームのためにも、女子サッカーのためにも金メダルを目指したい」と力強く目標を掲げた。

 五輪で頂点に立ち、成し遂げたい夢は凱旋試合を満員の国立でプレーすることだ。前夜の北朝鮮戦は池田太監督が自ら会見で来場を呼びかけたこともあり、2万777人が集結。長谷川は「たくさんの人に見てもらえた」と感謝したが、さらなる人気向上や注目度アップを狙う。今季J1開幕節で5万3026人が駆けつけた東京V―横浜戦を例に挙げ「それくらい注目を浴びるために頑張らないといけない」と強い使命感を口にした。

 達成のためにも五輪メダルは必須。ブームを巻き起こすだけでなく、人気定着を見据える27歳は「もちろん、選手が結果を出さないといけないと分かっている」と自らに言い聞かせるように話した。

 ≪熊谷、布陣を柔軟に使い分けるプランに意欲≫主将のMF熊谷(ローマ)は布陣オプションを柔軟に使い分けるプランに意欲を示した。北朝鮮戦は第1戦を4―3―3で臨んだがスコアレスドローに終わり、第2戦は昨年のW杯で8強入りした際の3―4―2―1に変更。五輪本番も見据えながら「相手によってどちらも使えることはチームにとって大きいことだと思う。オプションは大会を通じてやっていかないといけない」と話した。

 ≪五輪メンバー入りへ長野「何が何でも」≫MF長野(リバプール)は初の五輪代表入りへ「何がなんでも出場したい」と強い思いを口にした。小学生の頃、なでしこジャパンが4強入りした08年北京五輪をテーマに自由研究に取り組んだことを明かし「思い出が強くある。小さい頃から見ていた憧れの場所」と話した。4月には米国遠征が控えており「強豪国を相手にチャレンジしていきたい。限られた時間だけど、成長する」と誓った。

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