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アジア杯 冨安「22」の宿命 代表CB志願の継承 中沢、麻也に続くV狙う 19日イラク戦

[ 2024年1月18日 04:50 ]

練習に汗を流す冨安(左)(撮影・西海健太郎)
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 アジア杯で3大会ぶり5度目の優勝を目指すD組の日本代表は19日、勝てば1次リーグ突破が決まるイラク戦に臨む。17日はドーハ市内で約1時間20分の調整を行った。今大会初先発の可能性が高まってきたDF冨安健洋(25=アーセナル)にとって、中沢佑二、吉田麻也が背負った22番をつけて臨む初の国際大会。偉大な先達はアジアの頂点に立った。「22」の宿命を引き継ぎ、新たなアジアの壁となる。

 宿命の「22」を背負って、冨安がアジアの頂点に駆け上がる。練習もフルメニューを消化し、先月2日に負傷した左ふくらはぎの不安は消えた。「次戦は先発でいけるか?」との問いにも間髪を入れず「はい」と回答。順調にコンディションを上げており「見てもらったら分かるように練習に入っているので問題ない」と状態の良さを強調した。

 今大会、冨安は背番号22を志願した。「麻也さんには引き継ぎますみたいな感じで連絡したら“なんやそれ”と言われました(笑い)。責任感が生まれるというところは間違いないでしょうし、それをアジア杯で証明できればいい」。19年の前回大会では20歳でピッチに立ち、吉田の背中を、22番を肌で感じながらプレーした。

 2失点と苦戦した14日のベトナム戦はベンチの外から見た。「シンプルに緩さがあった。メンタル的なところで」と指摘する。過去、アジア杯で22番を背負った中沢は00、04年、吉田は11年に優勝に導いている。2人とも2大会連続で得点も記録した。冨安も前回大会に続く得点が期待される。何より最終ラインで22番を背負う意味は理解している。

 福岡時代の恩師の井原正巳監督(現柏監督)は93年のW杯アジア最終予選のイラク戦で「ドーハの悲劇」を経験した。冨安は、同じ土地で同じイラク戦を迎える。「圧倒して勝つというところ、アジアの中で日本が一番だというところを示さないと」。新たなアジアの壁としてチームをけん引する。

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