全国高校サッカー今日開幕　神戸弘陵FW馬場、打倒・青森山田誓う

フィジカルが成長した神戸弘陵FW馬場悠平
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　第102回全国高校サッカー選手権（来年1月8日決勝）はきょう28日に開幕する。プロ野球・阪神が38年ぶりの日本一に輝いた23年。同じく日本一を目指す関西の有力選手を「アレのアレを目指すオレ」と題して紹介する。

　夏のリベンジの先に“アレのアレ”がある。神戸弘陵FW馬場悠平（3年）は今季のプリンスリーグ関西2部で18試合17ゴールを挙げ、2位に4差と断トツの得点王に輝き、チームを1部へと引き上げた。今夏総体1回戦で1―3で完敗した青森山田を撃破しての日本一を見据える。

　「決勝でしか当たらないので、対戦して勝てば優勝できる。自分が決めてチームを勝たせたい」

　絶対王者に圧倒されたことが、馬場をさらに強くした。スタメンの平均体重差は実に8キロ。1日3食から5食にするなど食生活を見直し「難しい体勢でも踏ん張れるようになった」とフィジカルの成長を実感している。入学以降、自由参加の朝練にも毎日出て欠かさず磨いてきた自慢のシュートは、左右を問わず安定感が増した。兵庫大会でも5試合6得点とゴールを量産。「選手権で得点王を取れば、高校選抜の候補にも入っていける」と鼻息も荒い。

　昨年7月、ノエスタでJ1神戸―清水戦を観戦。後半のアディショナルタイムに決勝ゴールを挙げたFW大迫勇也に魅了され、以来憧れてきた。今年はプロ野球で阪神とオリックスが、Jリーグで神戸が優勝するなど兵庫にゆかりのあるチームに風が吹いている。「高い強度を保ち続けられれば、自分たちにもチャンスはある」。大迫のような“半端ない”活躍ができれば、頂点に近づく。