J1昇格の町田・黒田監督「私一人の力ではない」働き方のアップデート「ワークデザイン賞」受賞

ワークデザインアワード・パーソン部門賞を受賞したJ2町田の黒田剛監督（左から2人目）
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　町田をJ2優勝、J1昇格に導いた黒田剛監督（53）が勤労感謝の日の23日、働き方のアップデートへの取り組みを表彰する「WORK　DESIGN　AWARD」パーソン部門賞を受賞し、都内で行われた表彰式に出席した。

　黒田監督は青森山田での約28年間の教員生活を経て、今季Jリーグクラブの監督に転身した。主催者は受賞理由について「FC町田ゼルビアのJ1昇格を目標にチームビルディングに取り組まれてきた。組織の役割分担によりおのおのの責任感を醸成。ブレない自立した組織を作り、またチームのコンセプト、進むべき道を細かいコミュニケーションで徹底的に共有することで、全員で同じ方向に前進した。これらの取り組みにより組織を改革し、チームのJ1昇格を遂げた」と説明した。

　スーツ姿で登壇した黒田監督は「今回の挑戦、J2優勝は私一人の力ではなく選手、スタッフ、クラブの一人一人が素晴らしい仕事をしてくれた成果。クラブ一丸となって戦えたこと、ブレずに一年間やり通せたことがJ2優勝、J1につながったと思います」とスピーチ。「来季はJ1という強豪ぞろいの厳しいステージですが、チャレンジャー精神を忘れず、すがすがしい気持ちで新たに頑張っていきます」と決意表明した。

　クラウド人事労務ソフトを手がけるSmartHR社が発表する同賞は2021年に始まり、今回が3回目。働き方や働きやすさをアップデートした取り組みを自薦や選考委員らの推薦をもとに表彰し、ビジネスパーソン1万人の投票でグランプリを選出する。

　今年は3部門で計16の企業、個人が表彰された。アクション部門はひきこもりがちな人を超短時間単位から雇用する愛知県のカフェ「ワンぽてぃと」、プロダクト部門は就労困難者と企業をつなぐプラットフォームを運営する「VALT　JAPAN」、パーソン部門はメンバーの育休など無理をしない柔軟な編成で活動するお笑い4人組「ぼる塾」がグランプリを受賞した。同部門では俳優・映画監督として活躍しながら、撮影現場の環境改善に取り組む斎藤工（42）らも表彰された。