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サッカー日本代表・奥抜侃志 三笘不参加の穴埋める!独2部ニュルンベルク所属24歳初招集

[ 2023年10月11日 04:44 ]

羽田空港に到着した鈴木(左)と奥抜(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 日本代表は合宿2日目の10日、国際親善試合2試合(13日カナダ戦、17日チュニジア戦)へ向けて千葉市内で調整した。エースのMF三笘薫(26=ブライトン)が体調不良で不参加となった中、新戦力として期待されるのが、代替で初招集されたドイツ2部ニュルンベルクのMF奥抜侃志(かんじ、24)だ。得意のドリブルで左サイドを切り裂き、一気にチャンスをつかみ取る。

 左サイドのドリブラー枠に、新たな男が名乗りを上げた。三笘の辞退により、急きょ追加招集され、この日に羽田空港着の航空機で帰国した奥抜だ。森保監督は先月の欧州遠征後にニュルンベルクの試合に足を運んだ。帰国した際に「奥抜を見ました」と明かしていたが、いきなりチャンスが巡ってきた。

 奥抜は東京五輪世代で、チームの指揮を執った森保監督も大宮に所属した当時から注目していたようで、ポーランド1部グールニク・ザブジェに期限付き移籍した昨季も「映像では確認していた」という。そのポーランドでは左サイドほか複数ポジションをこなし、リーグ戦26試合4ゴール。その活躍が認められ、今夏にかつて長谷部(Eフランクフルト)らも所属したニュルンベルクからオファーが届いた。

 武器は緩急鋭いドリブルで、本職は三笘と同じ左サイド。今季は公式戦全10試合に出場し、7日のザンクトパウリ戦では今季2得点目を決めている。同じ左サイドには、昨年のW杯カタール大会後にSランスの中村敬斗が台頭。9月12日のトルコ戦でも2得点を決めるなど結果を残しているが、今回のように三笘が急きょ欠場するケースもあり、新たなオプションを増やすことは必須だ。

 来月から始まるW杯アジア2次予選では、敵が自陣で守備を固めてくる戦いが想定される。その中で足元でボールを受けて仕掛けられる「ネクスト三笘」の奥抜は、秘密兵器となる可能性を秘めている。

 ◇奥抜 侃志(おくぬき・かんじ)1999年(平11)8月11日生まれ、栃木県出身の24歳。J2大宮の下部組織出身で、18年にトップ昇格。同年4月の新潟戦でトップデビューし、同年6月の京都戦でプロ初得点。22年8月にポーランド1部グールニク・ザブジェに期限付き移籍し、23年7月にドイツ2部ニュルンベルクに完全移籍。日本代表はU―18、U―20世代で招集された経験を持つ。1メートル71、61キロ。利き足は右。

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