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日本代表・遠藤 “ドイツに勝って当然”の未来を 10日未明W杯再戦でデュエル王“凱旋”

[ 2023年9月9日 04:30 ]

笑顔を見せる遠藤(中央)=撮影・小海途 良幹
Photo By スポニチ

 日本代表は9日(日本時間10日午前3時45分)にウォルフスブルクでドイツと親善試合を行う。今夏、ドイツ1部シュツットガルトからプレミアの名門リバプールに電撃移籍したMF遠藤航主将(30)にとっては凱旋試合。W杯に続いてドイツを撃破し、強豪に勝って当たり前の未来を日本の子供たちにプレゼントすることを約束した。

 “デュエル王”として5年間君臨したドイツの地に、遠藤が“日本の王様”として戻ってきた。「ばたばたしていたので、ここ(代表)に帰ってこられてうれしい。日本語で生活できるというのも幸せなことですね」と柔和な笑顔を見せた。

 代表では、カズが長きにわたって座っていた選手バス最後列左側は“キングシート”と呼ばれる。W杯後から、遠藤がその場所を継承した。それでもチームメートからは、30歳を超えてのリバプール移籍をいじられるという。「オーラが違うとか、まぁ、でもそんなに変わらない。凄いねって感じです」と親しみやすさは変わらない。

 ただし、日本の王様としての自覚は十分だ。「日本の子供たちは次もドイツに勝てるでしょ、と思っている。それが普通になっていけばいい。日本は強いんだという気持ちを大事にしたい」と視線は未来の日本サッカー界に向いている。ドイツに勝てると言えること自体が成長とし「もう一度ドイツを倒すことができれば、日本の力を証明できる。大事な一戦」と意気込んだ。

 練習後には地元メディアからも取材を受けた。日本戦の3日後に行われるフランス戦のチケットが売れ残るなど、ドイツ代表の注目度低下が叫ばれているが、ドイツ国内の遠藤に対する関心度は王様級だ。「(移籍した)この2週間で自分が急激に成長するわけじゃない。自分らしさをドイツ戦でも出したい」。第二の故郷で、強国の前に立ちはだかる時が近づいている。

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