麻也、板倉が後押し　ボルシアMGに加入の神村学園・福田「勝利に貢献できるように」

ボルシアMGのユニホームを着て笑顔をみせる神村学園FW福田
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　　独1部ボルシアMGに加入する神村学園FW福田師王（18）が20日、同校で会見した。

　オファーは国内外計11チームから殺到。その中から「もともと海外が好きで憧れていた」と海外での挑戦を決断した。

　加入するボルシアMGについては「練習強度が高くチームで一体感があり、一人一人の成長も考えていて素晴らしい」と好印象。「一日でも早くトップチームデビューして勝利に貢献できるようにしたい」と意気込んだ。

　また、ドイツで練習参加した際、同じボルシアMG所属のカタールW杯日本代表DF板倉滉、DF吉田麻也（シャルケ04）らと食事に行く機会があったという。そこで板倉に「早い段階で海外を知ると将来が変わってくる」、吉田には「今すぐにでも来い」と背中を押されたことも海外挑戦の大きな決め手になったという。

　ドイツ語は本を読んで勉強中。新たな海外生活には「ごはんも楽しみ。ワクワクしているし早く挑戦したい」と声を弾ませる。一方で「直接海外に行って成功している選手はあまりいない。自分がその成功例を作っていきたいし成功しないといけない」と強い覚悟もにじませた。

　高校最後の大会となる選手権も間近。昨年はケガもあり悔しい初戦負けを喫したが最上級生として迎える今回の目標は「全国優勝と得点王」ときっぱり。有終の美を飾りドイツへの一歩を踏み出す。

　

　◇…会見に同席した有村圭一郎監督は「日本サッカー界にとっても大きな挑戦。賛否あるとは思いますがこれからの未来、師王が努力を重ねて道を切り開いていってほしい。少年たちが夢を持てるように努力していってほしいと願うばかり」と力をこめた。

　◇福田　師王（ふくだ・しおう）2004年（平成16）4月8日生まれ、鹿児島県鹿屋市出身の18歳。大姶良小1年の時、3歳上の兄の影響でサッカーを始める。高山FC―神村学園中。高1でU―17日本代表、高校選手権優秀選手、高2で日本高校サッカー選抜、高校総体優秀選手・得点王、高校選手権優秀選手、高3で日本高校サッカー選抜。目標とする選手はレヴァンドフスキ（バルセロナ）。好きな食べ物はチキン南蛮。ポジションはFW。利き足は右。1メートル78、70キロ。