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これぞキャプテン・イニエスタ 今季勝ち知らずの神戸救う先制弾 ミーティングで士気も高めた

[ 2022年3月16日 05:30 ]

ACL プレーオフ   神戸4-3メルボルンV ( 2022年3月15日    ノエスタ )

<神戸・メルボルン>前半、先制ゴールを決め、喜ぶ神戸・イニエスタ(中央)ら(撮影・坂田高浩)
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 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフが行われ、神戸はメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に延長の末、4―3で勝利し、2大会ぶり2度目の出場を決めた。先制点を決めたMFアンドレス・イニエスタ(37)は決勝弾の起点にもなり、FW大迫勇也(31)は復帰戦で2ゴール。役者がそろい踏みし、今季公式戦7試合目で初勝利を手にした。本大会1次リーグは4月に東南アジアで集中開催される。

 延長120分に及ぶ死闘の末につかんだ待望の初勝利。ホイッスルが鳴ると、ベンチに退いていたイニエスタは三浦監督と熱い抱擁を交わした。

 「先制ゴールを含め、キャプテンとしてまとめるに素晴らしい一日だった。何としても本大会に進まないといけないという気持ちをアンドレス(イニエスタ)も表現していた」

 指揮官も絶賛する働きぶりだった。まずは前半6分、相手のクリアミスに反応して左足を振り抜き、ゴール右端へぶち込んだ。3―3の延長前半5分、左サイドで初瀬からパスを受けると、汰木へ絶妙な縦パス。折り返されたボールをリンコンが押し込んだ。

 鹿島に敗れ、開幕から6戦未勝利となった直後の12日、ツイッターで「諦めるんじゃないです。火曜日はまたこの状況を変える唯一のチャンスがあります」と鼓舞。翌13日には自らが呼び掛け選手だけのミーティングで士気を高めた。

 20年のACLは右太腿を負傷し、惜敗した準決勝の蔚山戦はベンチ外。だからこそ、ACLへかける意気込みは人一倍強い。苦しみながらも勝ちきった三浦監督は「心臓に悪いわ」と大きく息を吐きながら「今日の勝ちがこれからのリーグ戦にもつながってくる」。アジアNo・1へ捲土(けんど)重来を期す。

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