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なでしこ植木“覚醒”2発も3連覇届かず「チャンスがあって90分で決められなかったのは自分の実力」

[ 2022年2月4日 05:34 ]

なでしこ

<日本・中国>延長前半、ヘディングでチーム2点目のゴールを決める植木(右下)
Photo By ゲッティ=共同

 W杯予選を兼ねるアジア杯(インド)に臨んでいるFIFAランキング13位の女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」は3日、準決勝で同19位の中国に2―2の末のPK戦で3―4で敗戦した。W杯出場権を獲得したものの4強で姿を消し、3連覇はならなかった。

 前半26分、FW植木理子(22=日テレ東京V)の先制弾だ。左サイドからMF宮沢ひなた(22=マイナビ仙台)のクロス。植木は相手DFの前に入り込んでドンピシャで頭で合わせた。1―1に追いつかれて迎えた延長前半13分にも、ヘディングでゴールネットを揺らした。MF長谷川唯(25=ウェストハム)のFKに合わせ、この試合での自身2点目。相手DFとの駆け引きに勝ち、オフサイドのギリギリで飛び出してゴールネットを揺らした。

 「1点目はひなたにボールが入った時点で、真っすぐゴールに向かって入ったところにボールがきた。2点目については、セットプレーが膠着(こうちゃく)した試合で大事になるとチームとしてあったので、思い切って中央に入ったところに良いボールがきた。自分はオフサイドだと思ったが、VARでゴールと認められて良かった」

 しかし、2―1で迎えた終了間際にまさかの失点を喫した。PK戦ではお互いに1人目が外したが、その後は両チームが4人目まで成功。5人目で先攻の日本は失敗し、後攻の中国が決めたため、決勝進出はならなかった。

 植木は「結果として負けてしまったことが全てで素直に悔しい」と心情を吐露。「後半チャンスが何本もあった中、90分で試合を決められなかったのは自分の実力。今後の糧となる試合にしたい」とし、23年W杯に向けて「個人としては前回のW杯をケガで離脱した悔しさは残っている。その中でW杯のチケットを手にする大会に参加できたのはうれしく思う。この経験をW杯につなげるためにも準備期間が大事になる。チームで点を取り続けるのはもちろんだが、自分のできることを少しずつ増やして、競争に勝ち残りたい」と強調した。

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2022年2月3日のニュース