中国代表の国籍変更選手　来日足止め…乗り継ぎ便がキャンセル

　27日のW杯アジア最終予選で日本代表と対戦する中国代表に招集されたブラジルからの国籍変更選手3人が、アムステルダムで足止めを食らっていると複数の中国メディアが23日に伝えた。仲間2人と21日にブラジルから日本に向かったFWアロイジオがSNSでアムステルダムからの乗り継ぎ便がキャンセルされて空港滞在を余儀なくされていることを明かし、中国協会の対応に不満を訴えたという。

　アロイジオは「チケットがキャンセルされて日本行きは明日に変更。空港で8時間以上も待たされ、ホテルも休憩所もない中でさらに14時間待たないと。あなた方の運営能力におめでとう。我々への敬意が全くない」と投稿。空港のベンチで寝転がる画像も送った。

　中国協会は22日、W杯予選の代表27選手を発表。英国出身のブラウニングも含めて4人の国籍変更選手を招集した。いずれも昨季まで在籍した広州FCの経営難で退団が伝えられ、中国を離れていたために起こったハプニング。中国メディアでは事前に旅行代理店から求められていた必要な対応を怠ったとして選手の責任を指摘する報道もある。いずれにしてもオフ明けで不透明なコンディションに加え、騒動でモチベーションへの影響も懸念される事態となった。