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ニューカッスルが開幕14戦未勝利。過去3クラブは降格の危険水域に

[ 2021年12月1日 15:45 ]

プレミアリーグ   ニューカッスル1―1ノリッジ ( 2021年11月30日    英国・ニューカッスル )

前半、退場になるニューカッスルのDFクラーク(AP)
Photo By AP

 最下位に沈むニューカッスルが危険水域に達した。19位ノリッジと1―1で引き分け、開幕からの未勝利が14試合に到達。92~93年シーズンのプレミアリーグ移行後、白星がない状態で同じ試合数をスタートさせたクラブは93~94年スウィンドン(15試合)、12~13年クイーンズ・パーク・レンジャーズ(16試合)、20~21年シェフィールド・ユナイテッド(17試合)の3チームに限られ、いずれも残留に失敗した。10月にサウジアラビアの政府系ファンドが主体となった共同事業体に買収され、巨額資金を背景に巻き返しが期待されるものの、降格率100%というデータにさらされることになった。

 勝ち点3差で得失点差がリーグ最低のマイナス20というノリッジはニューカッスルにとって「最も勝ちやすい相手」と地元メディアに報じられていたが、開始9分でDFクラークが相手の決定機を阻止して一発退場。いきなり苦戦必至の状況となった。それでも10人で奮闘して相手と対等に渡り合い、後半16分にはついにPKで先制。しかし、同34分に追いつかれると、最後は相手を突き放す力は残っていなかった。

 買収成立後にチーム再建の期待を受けて就任したハウ監督は降格回避に向け「私は可能と信じている。まだ、我々の手の中にある」と強調。MFシェルビーは「不運なレッドカードで早い段階で苦境に立たされたが、勝ち点3に値したと思う」と前を向いた。

 新オーナーの主体となっているサウジ政府系ファンドは資産価値が7000億ポンド(約106兆円)とされ、ファンはマンチェスターCやパリSGに続く中東マネーを生かした躍進に期待する。しかし、成績低迷や2部降格は補強にも影響するとみられ、チーム強化が遠回りを余儀なくされることは間違いない。

 次節4日は暫定19位(30日現在)となったバーンリーと対戦。シェルビーは「この状況から抜け出す自信はある。大一番が待っている」と浮上の糸口となるはずの初勝利を見据えた。

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2021年12月1日のニュース