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池田なでしこ また初勝利お預け…主力大半欠くオランダとスコアレスドロー

[ 2021年12月1日 05:30 ]

国際親善試合   日本0―0オランダ ( 2021年11月29日    オランダ・ハーグ )

前半、攻め込む岩渕(右)(共同)
Photo By 共同

 10月に就任した池田太新監督(51)率いるFIFAランク13位の女子日本代表は29日、同4位の強豪オランダに0―0で引き分け、新体制1勝はまたもお預けとなった。終始ゴール前での精度に欠け、0―2で敗れた25日のアイスランド戦に続いて無得点。23年W杯予選を兼ねたアジア杯(インド)が来年1月に迫る中、FW岩渕真奈(28=アーセナル)ら主力選手は、危機感を抱いたまま年内の公式戦を終えた。

 試合後、岩渕が発した言葉がチームの現状を物語っていた。「正直、今の段階で自分は“世界一を目指しています”と言うのはまだ少し早いかな」。W杯予選の日程変更で、主力の大半を欠いたオランダ相手にスコアレスドロー。序盤から何度も決定機をつくりながら、最後までネットを揺らせなかった。

 アイスランド戦から先発7人を変更。東京五輪組8人を起用するなど、現在のベスト布陣で挑んだ。しかし、10本放ったシュートのうち、枠内はたったの1本と迫力に欠け、主将のDF熊谷は「この(控え中心の)オランダに勝てないようでは…」と、危機感を口にした。

 池田監督の下、東京五輪から大幅にメンバーを変更。今合宿直前に海外組が合流するなど、新メンバー、新戦術による連係不足は否めない。重要な戦いが来年1月に迫るだけに指揮官は「まだまだコンビネーションを高めていかないといけない」と、必死に前を向いた。

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2021年12月1日のニュース