×

FC東京・長友 先発で4144日ぶりJ復帰、長谷川監督「100%出場する」18日横浜FC戦

[ 2021年9月18日 05:30 ]

12日の柏との試合後、あいさつしたFC東京・長友(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 FC東京の日本代表DF長友佑都(35)が、18日のホーム横浜FC戦で先発出場し、Jリーグ復帰を果たす。長谷川健太監督(55)が前日のオンライン会見で起用を明言した。J出場は10年5月15日の清水戦以来、4144日ぶり。12日に完全移籍で加入し、15日の練習から本格合流したばかりだが、11季ぶりとなる味の素スタジアムのピッチで世界基準を見せつける。

 世界を知る男の電撃復帰から6日。ついに50番の青赤ユニホームに袖を通した長友が、Jのピッチに戻ってくることが決まった。

 「体調が急変しない限り、100%出場すると思っていただいていい。スタメンで起用しようと思っている。それ以上は言えない」。17日の練習後に行われたオンライン会見で、長谷川監督が先発を明言した。「元気印が出てこないかと思っていたところにタイミングよく入団してくれた」とベテランの復帰を改めて歓迎。「合流初日の練習は、決勝戦の前のような緊張感でみんながトレーニングしてくれた。化学反応が起きて、いろんな選手が締まった」と存在感の大きさを感じたという。

 ピッチ外にも“長友効果”は波及している。シーズン終盤に差し掛かる中、加入発表から5日間で背番号50のユニホームは約200枚が売れた。12日には、発表から数時間で可能な限り準備した30枚が即完売。この時期では好成績という。また、横浜FC戦をはじめ、22日の名古屋戦と25日の浦和戦のチケットが完売。緊急事態宣言下で上限は5000人だが、クラブ関係者は「加入してからチケットの動きがいい」と明かした。

 出場すれば10年5月15日のホーム清水戦以来、4144日ぶり。得点も同様で、ゴールネットを揺らせば、本田泰人の3790日を抜いて最長ブランク弾となる。しかも相手はFW三浦知良の所属する横浜FC。毎年オフには欧州組とカズによる食事会(通称カズ会)が開かれ、長友も参加してきた。ヒーローのような存在と公言するカズの前でなら、記録にも記憶にも残る一発になるはずだ。

 FC東京の長友がJ1で出場、得点すればともに移籍前の10年5月15日以来11季、4144日ぶり。得点なら年数で同じくセリエAなどを経由した16年川崎FのFW森本貴幸と並ぶ11年ぶりの最長タイ、日数は05年鹿島MF本田泰人の3790日ぶりを上回り史上最長のブランク得点となる。なお、横浜FCのFW三浦知良も今季得点すれば14季ぶりで記録更新。カズは昨季4人目の13季ぶり出場を果たし、日数で最長ブランク出場記録を更新した。

 ▽長友の10年FC東京の最終戦 W杯南アフリカ大会日本代表に選出され、J1中断前の5月15日ホーム清水戦に出場。大会後の海外移籍が有力視された中で、後半40分にGKのクリアを右足ボレーでゴールに突き刺した。W杯から帰国後の7月上旬、セリエAチェゼーナへの移籍が決定。リーグ再開初戦の同17日ホーム神戸戦後に壮行セレモニーが開かれ、サングラス姿で涙を隠しながら「世界一のサイドバックになって帰ってきます」とあいさつした。

続きを表示

2021年9月18日のニュース