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鈴木啓太氏 意図の見えない攻撃で格下に力負け

[ 2021年9月3日 05:30 ]

W杯アジア最終予選A組   日本0―1オマーン ( 2021年9月2日    パナスタ )

<日本・オマーン>後半、競り合う古橋(左から2人目)(撮影・小海途 良幹)
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 【鈴木啓太 視点】日本はどうやって点を取ろう、どうやって勝とうという意図が見えなかった。この試合に限ってだが、オマーンの方が選手個々の力が勝っていたようにさえ見えた。

 失点はサイドからのクロスに中の対応が甘くなって決められた。ボールに対して誰が行くのか、スペースに対して誰が見るのかということが徹底できていなかった。サイドでの1対1で負ける場面が多くあったし、その前の場面での組み立てやボールの取られ方がよくない。大雨でピッチコンディションが悪かったこともあると思うが、全体的な距離感が悪く、相手の出足に負けていた。交代に関しては、左サイドで変化を付けられなかった古橋は、もっとゴールに近いところでプレーした方がいいのではないか。

 最終予選は崩してきれいにゴールを奪うことは難しい。日本代表の期待と責任もある。アジアのレベルが上がっているのは確かだが、初戦を落としたのは痛い。ただ、10試合のうちの1試合だと思って割り切り、次戦では意図のある戦いで勝利を期待したい。(元日本代表MF)

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2021年9月3日のニュース