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“アマチュアの星”ヴェルスパ大分 磐田に惜敗し初の8強入り逃す 旋風止まるもリーグ戦連覇に期待

[ 2021年8月19日 05:30 ]

天皇杯4回戦   ヴェルスパ大分0-1磐田 ( 2021年8月18日    昭和電ド )

磐田に敗れたヴェルスパ大分イレブン
Photo By 共同

 各地で8試合が行われ、JFLのヴェルスパ大分はJ2磐田に惜敗し、初の8強進出を逃した。“格上”に果敢な攻撃的サッカーで挑み何度もゴールを襲ったが得点できず、延長戦で力尽きた。

 あと一歩及ばなかったが、ベスト16に唯一勝ち進んだ“アマチュアの星”ヴェルスパ大分が、意地をみせた。立ち上がりからボールを保持しJ2首位の強豪・磐田に対して一歩も引かない互角の戦いを展開。豊富な運動量でピッチを縦横無尽に駆け回り、素早い攻守の切り替えと抜群のパスワークで主導権を握った。ただ、ゲームは90分で決着がつかず延長戦へと突入。徐々に疲労の色が濃くなり、同前半11分に先制を許した。今大会3得点と好調のMF利根瑠偉(28)を中心に、相手の13本を上回る19本のシュートを放ったが、最後までゴールネットは揺らせなかった。

 昨年のJFL王者として臨み、旋風を巻き起こした。1回戦で山口をPK戦で破ると、2回戦では山形に2―1の逆転勝利。2戦続けてJクラブ撃破を遂げると、3回戦では広島を5―1で圧倒したおこしやす京都に3―1で快勝した。

 山橋貴史監督は「チャンスを決めきる質の高さに差があった」とうなだれるも、「Jに2勝したのは自信になる。質と強度の高いJリーグに我々も早く参入できる実力をつけていきたい」と胸を張った。大会3度目のJ勢撃破はならなかったが、格上との激闘を通して手応えは得た。5戦未勝利の7位と苦戦中のリーグ戦連覇につながりそうだ。

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