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G大阪に“救世主” 来季加入内定の関学大4年・山見がデビュー戦V弾!! 真夏の15連戦に大きな戦力

[ 2021年8月14日 05:30 ]

明治安田生命J1第24節   G大阪1ー0清水 ( 2021年8月13日    アイスタ )

 <清水・G大阪> 後半、決勝ゴールを決めたG大阪・山見
Photo By 共同

 1試合が行われ、G大阪は敵地で清水を1―0で破った。来季加入が内定しているリーグ戦初出場のFW山見大登(21=関学大4年)が後半37分に値千金の決勝弾。19年鳥栖のFW林大地(24=シントトロイデン)以来となる特別指定選手によるデビュー弾でチームの連敗を2で止め、12位浮上の立役者になった。

 宿題を忘れずにやってきた。0―0で迎えた後半37分。3日に特別指定選手登録されたばかりのFW山見が敵陣エリア右で相手防御1人をかわす。利き足ではない左足で放ったシュートは、日本代表GK権田の手をかすめ、ポストを叩いてネットを揺らした。デビュー戦で決めたJ初得点はうれしい決勝弾。「権田選手がニアに立っているのが見えた。右でも左でも蹴れるのが特徴です」。決定力不足にあえぐG大阪に待望の新星が現れた。

 6月16日の天皇杯2回戦では関学大の一員としてG大阪と対戦した。両軍最多10本のシュートを放つも無得点。チームも敗れ、試合後はG大阪の松波監督からシュート精度改善を言い渡された。2カ月後。完璧な答えを用意してきた。指揮官は「しっかりトレーニングをしてきてくれた結果。コース、タイミングともパーフェクト」と目を細めた。

 大学に所属しながらJ公式戦に出場できる特別指定選手がデビュー戦で得点を奪うのは、大体大所属だった林大地の19年以来。大学のリーグ戦も控えており、今後いつまでG大阪でプレーできるかは大学側との話し合いになるが、真夏の15連戦中のチームに大きな戦力が加わった。(飯間 健)

 ○…G大阪の特別指定選手で初出場のFW山見が決勝ゴール。特別指定選手のJ1デビュー戦得点は12年清水FW瀬沼優司、13年大分MF松田力、15年横浜FW富樫敬真、19年鳥栖FW林大地に次いで5人目。スコア1―0の決勝点は富樫以来2人目。

 ◆山見 大登(やまみ・ひろと)1999年(平11)8月16日生まれ、大阪市出身の21歳。大院大高から関学大へ進学。在学中の4年生で、22年からG大阪入りが内定。8月3日に所属チーム登録のままJリーグの試合出場も可能になる特別指定選手に登録された。1メートル65、61キロ。右利き。

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2021年8月14日のニュース