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ロンメル完全移籍の斉藤光毅「楽しんでやれれば」 カズの“金言”胸に活躍誓う

[ 2021年1月10日 11:06 ]

10日、渡欧直前の空港でオンライン取材に応じるU-20日本代表FW斉藤光毅

 横浜FCからベルギー2部ロンメルに完全移籍を果たしたU―20日本代表FW斉藤光毅(19)が、カズの金言を胸に世界に羽ばたくことを誓った。

 10日に渡欧直前に空港でオンライン取材に応じた斉藤は、海外移籍のパイオニアでもあるカズことFW三浦知良(53)から「チームがひとつの木だとしたら、枝じゃなくて、チームの幹、芯になるような存在にならなきゃダメ。使われるより、使うような存在、自分次第のチームにできるような、そういったメンタリティが必要」とアドバイスを送られたことを明かした。その上で期待のドリブラーは「これは絶対に忘れずにこれからも意識していこう、と改めて感じました」と引き締まった表情で話した。

 19歳で初の海外挑戦。斉藤は「不安なく、楽しみたいなという気持ち。すべてが初めての経験。いろんな難しいことも起きると思うけど、楽しんでやれれば」と言う。最初の半年間は英語の通訳が付く予定というが、持ち前の明るさで「サッカーやれれば自然と仲良くなれると思います」とすべてに対して前向きな姿勢だ。

 コロナ禍の影響で今年予定されていたU―20W杯は中止となったが、メンバー入りが期待される東京五輪に向けては「よりいっそう入りたいという気持ちは強まりました」ときっぱり。将来的には「A代表に入るつもりで自分はやっていかないといけない」と目標を口にした。

 横浜FCアカデミー出身で、周囲の期待も背負って世界に飛び立つ斉藤は「1~2年後にはA代表に入って、欧州1部の強豪チームで活躍したい。そして3~4年後くらいにはプレミアの強豪チームに移籍して、欧州チャンピオンズリーグの決勝で得点を決めるのが目標です。それを忘れずにやっていきたい」と強い意気込みを語った。

 ◆斉藤 光毅(さいとう・こうき)2001年(平13)8月10日生まれ、東京都出身の19歳。横浜FCのアカデミー出身で高校2年の18年にトップチームに2種登録された。同7月21日のJ2岐阜戦でクラブ史上最年少となる16歳11カ月11日でトップチームデビュー。年代別代表の常連で、昨年は飛び級でU―20W杯にも出場した。今季は7月の柏戦でJ1初得点をマーク。利き足は右。1メートル70、61キロ。

 ▽ロンメルSK 本拠地はベルギー東部リンブルフ州ロンメルで創設は03年。1920年に設立されたクラブにルーツを持ち吸収合併を経て16年に現クラブ名に変更。1部リーグ経験はないが、20年5月にマンチェスターCを筆頭とする多数のクラブを保有するシティー・フットボール・グループが買収。指揮官は英国人のリーム・マニング監督(35)。ホームはスブレインスタディオン(約1万2500人収容)。

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