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2020ベストイレブン ほぼ川崎F、史上最多9人 新人で4人目の三笘「凄く光栄」

[ 2020年12月23日 05:30 ]

Jリーグアウォーズで表彰された(左から)三笘、オルンガ、谷口(C)Jリーグ
Photo By 提供写真

 Jリーグアウォーズが22日、オンライン形式で行われ、2年ぶり3度目のリーグ優勝を飾った川崎Fから史上最多となる9人がベストイレブンに選出された。新人最多タイの13得点を記録したMF三笘薫(23)はルーキーでは4人目となる受賞で、チームも記録ずくめのシーズンを新たな記録で締めくくった。また最優秀選手賞は得点王に輝いた柏FWオルンガ(26)が初受賞した。

 川崎Fが圧倒的な強さを誇ったシーズンで再び記録を打ち立てた。監督や選手らの投票で決定するベストイレブン。2年ぶり3度目のリーグ制覇を果たした川崎Fからは、実に9人が選出された。94年のV川崎(現東京V)、02年の磐田、18年の川崎Fの7人を上回る史上最多。自身2度目の受賞となった主将の谷口は「他チームの選手たちに川崎Fのサッカーを評価してもらったと思っている。素直にうれしい」と喜んだ。

 チームは今季、新布陣4―3―3を導入。コロナ下の異例のシーズンだったが、クラブ全体が「優勝」という一つの目標に向かって全ての力を結集させ、爆発的な力を発揮した。単一シーズンの90分間での連勝記録12を樹立し、終わってみれば最多勝ち点を83、年間最多得点も88にまで更新。他の追随を許さない強さで王座を奪回した。その強さが票にも反映され、優秀選手にも異例の13人が選出された。谷口は「なかなか出せないような数字を残せた。全員でつかみとった優勝。そこは誇って良いと思う」と胸を張った。

 新人最多タイとなる13得点を記録した三笘ももちろんベストイレブン入り。12アシストはリーグトップで、選手と監督の投票ではMVPに輝いたオルンガを上回ったが、選考委員を含む全体では1票差だったという。惜しくも史上初の新人MVPは逃したが、98年の小野、99年の中沢、14年の武藤以来となる新人ベストイレブン選出。「凄く光栄。投票してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを語り、MVPに関しては「狙ってはいなかった。オルンガ選手がふさわしい」とアフリカ出身のストライカーを称えた。 

 【川崎F受賞者喜びの声】
 ▼MF田中 少しは成長できたのかなと思う。一日一日成長して、もっと上にいけるように頑張りたい。
 ▼MF家長 (ベストイレブンに同一クラブから)9人が選ばれるのはめったにないこと。そういう歴史的瞬間の中に自分がいられたことも非常に喜ばしい。
 ▼MF守田 前半戦はスタートから出られる試合が少なかったが、準備はしていた。後半戦で起用された時にしっかり結果に結び付けられた。

 《これまでは7人》過去の1クラブのベストイレブン受賞は7人が最多。94年V川崎(GK菊池、DFペレイラ、MF北沢、柱谷、ビスマルク、ラモス、FW武田)、02年磐田(DF鈴木、田中、MF名波、福西、藤田、FW高原、中山)、18年川崎F(GK鄭成龍、DFエウシーニョ、車屋、谷口、MF家長、大島、中村)の3チーム。

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