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憲剛 引退スピーチで語った「感謝」「地域密着」そして…「きょうの景色は一生忘れません」

[ 2020年12月21日 21:31 ]

<川崎F・中村引退セレモニー>引退セレモニーでチームメートから胴上げされる中村(撮影・尾崎 有希)
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 今季限りで現役引退する川崎Fの元日本代表MF中村憲剛(40)の引退セレモニーが21日、ホームスタジアムの等々力陸上競技場で優勝報告会を兼ねて行われ、フロンターレひと筋に18年間プレーした中村らしい感動スピーチを披露した。

 元監督の関塚隆氏(60)やFW大久保嘉人(38=J2東京V)、FW鄭大世(36=J2新潟)をはじめとするOB36人が駆け付け、GK川島永嗣(37=ストラスブール)、FW三浦知良(53=横浜FC)、MFアンドレス・イニエスタ(36=神戸)、元エースストライカーのジュニーニョさん(43)の4人がVTRを通じてメッセージ。号泣しながら感謝を伝えるFW小林悠(33)に中村がもらい泣きし、パパが左膝前十字靭帯損傷の重傷を負った昨年11月にはショックのあまり高熱を出し、引退を告げられた時は号泣したという長男・龍剛(りゅうご)くん(12)の手紙朗読、長女・桂奈(けいな)ちゃん(10)、次女・里衣那(りいな)ちゃん(4)からの花束贈呈に続いてスピーチした中村は「何でもない大学生を拾ってくれたフロンターレに感謝しかありません」と華奢な体のためプロ選手になれるか不安だった自分を育ててくれたチームに改めて感謝した。

 そして、Jリーガーは派手な生活をしているのだと思い込んでいた大学生の時から実際に川崎F入りして地域密着の重要さを知ったことに触れた後で「体の小ささとか能力の低さはハンデではない」として悩んでいる子どもたちに「そうじゃないことは僕のキャリアが言っています」と断言。指導者にも「小さいから使わないという目線で見ないでほしい」と訴えた。3人の子どもたちへは「パパは3人がいたからここまで来れました」とし、中央大4年時から交際してプロ2年目の2004年12月に結婚した最愛の妻には「加奈子さん。僕は多分、君がいなければここまで育っていなかったと思います」とネガティブになりがちな自分を常にポジティブな姿勢で支えてくれたことに感謝。「きょうの景色は一生忘れません。本当に本当に感謝しています。フロンターレ最高です。ありがとうございます!」とスピーチを締めくくると、チームメートの手で背番号と同じ14度宙に舞った。

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