中田浩二氏　森保J、パフォーマンスを左右した所属チームでの出場機会

男子サッカー国際親善試合   日本1－0コートジボワール （ 2020年10月13日    オランダ・ユトレヒト ）

国際親善試合のコートジボワール戦で、ジェルビーニョ（10）と競り合う吉田（22）（共同）
Photo By 共同

　【中田浩二　視点】守備は身体能力が高い選手に対して高さにもスピードにも対処できていた。事前の準備がしっかりできていたし、吉田と冨安を中心にボランチに遠藤が入って安定感もあった。日頃からリーグ戦などでアフリカ勢と戦い、慣れていることも大きい。

　攻撃は守備の意識が高い分、なかなか前に出られなかった。組み合わせを試していたので、柴崎がゲームメークする場面も少なかった。全体的に見ると、自チームで試合に出ている選手はコンディションがいい。冨安ら守備陣は自チームで試合に出ている選手が多いが、前線の選手は出ていない選手が多かった。それが試合にも出た形だ。

　この先のスケジュールが決まっていないが、来年のW杯予選や東京五輪を考えると選手はやはり所属チームで出場機会を得る必要がある。それが日本代表の出来につながる。（元日本代表DF）