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ボタフォゴ本田 通算100点目メモリアルデビュー弾!王国ブラジルでもオーラ発揮“王様PK”

[ 2020年3月17日 05:30 ]

ブラジル・リオデジャネイロ州選手権   ボタフォゴ1―1バングー ( 2020年3月15日 )

バングー戦で先発デビューを飾ったボタフォゴMF本田(AP)
Photo By AP

 ブラジル1部ボタフォゴの元日本代表MF本田圭佑(33)が15日(日本時間16日)、リオデジャネイロ州選手権バングー戦に初先発し、前半28分に先制PKを決めて鮮烈な新天地デビューを飾った。オランダ1部フィテッセ時代の昨年12月以来約3カ月ぶりの実戦は後半17分までプレー。新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客で開催された試合は1―1のドローに終わった。

 本田はやはり、本田だった。前半28分、味方FWナバロが倒されて得たPK。当然のようにボールを抱え、ペナルティースポットにセットした。“新人”らしからぬオーラを漂わす。次の瞬間、得意の左足で左隅に流し込んだ。サッカー王国でのデビュー戦でいきなり初ゴール。絶大なインパクトを残した。

 「デビュー戦というのは仲間の心を一気につかむのに一番大事な場なので。それを狙って1カ月間、練習してきた。数字を残すのが最も大事な事だった」。試合後、自身の有料メルマガ「CHANGE THE WORLD」で語った。まさに有言実行。名古屋に始まり計7カ国目。クラブで積み重ねた得点は通算100点目のメモリアルともなった。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でスタンドは無観客。予防啓蒙(けいもう)の一環で入場では全員がマスクを着用。異様な雰囲気のデビュー戦は2列目でプレーした。自身のSNSに「無観客でも影響はないかな。小さい頃から常に観客をイメージしながらトレーニングしてた」と投稿していた本田は序盤から積極的にボールに絡み、何度も決定機を演出。相手の鋭いプレスにボールを奪われない強さも健在だった。

 オーバーエージ(OA)枠での東京五輪出場を本気で狙う。昨年末にフィテッセを退団し、2月、王国に渡ったのもそのためだ。地元メディアには「子供の頃、ペレやジーコにいっぱい夢をもらった。今度は僕の番だ。ただ新型コロナの事はとても心配している。(影響が)これ以上になれば東京五輪も延期になるかもしれない。何とか開催されるよう願っている」との心境も吐露している。リオ州選手権も今後は中断が濃厚だ。だからこそ重要だった一戦。ここ一番での「持ってる男」ぶりはさすがだった。

 ◆無期限延期 ブラジル・サッカー協会は15日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ブラジル杯など国内主催大会を無期限で延期すると発表した。本田圭佑が所属するボタフォゴのパラナ戦(18日)も延期となった。州選手権については各州の連盟が判断を下す。

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