激震！ボタフォゴ監督電撃解任　本田　初陣は3月以降に

入団会見では笑顔を見せていた本田だったが…（AP）
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　元日本代表MF本田圭佑（33）が加入したブラジルの名門ボタフォゴに激震が走った。9日にリオデジャネイロ州選手権で宿敵フルミネンセに0―3と大敗した直後、アウベルト・バレンティン監督（44）の解任が発表された。チームは、リオデジャネイロ州選手権前期のグワナバラ杯でA組3位に終わり準決勝進出を逃し、本田のブラジルデビューは3月以降にずれ込む見通しとなった。

　8日の入団会見に約1万人が集結し本田を熱狂的に歓迎したボタフォゴのサポーターが、一夜明けた9日は一転して激しい怒りをぶちまけた。白いTシャツ姿の本田がスタンドで観戦した州ビッグ4同士の決戦。宿敵フルミネンセに0―3という屈辱的な大敗を喫し、敵地マラカナン競技場に駆けつけたサポーターはバレンティン監督の解任を要求して大ブーイングを飛ばした。

　クラブはその日の夜に指揮官解任を発表。18年にボタフォゴを選手権優勝に導いた同監督は、昨年10月に復帰したばかりだった。昨季ブラジル全国選手権で15位と1部残留に導いたものの、年明けの州選手権は3勝3敗と低迷。「ACミランなど高いレベルでプレーしてきた選手。技術面の貢献だけでなく若い選手の模範にもなってくれる」と心待ちにしていた本田は間に合わなかった。

　チーム低迷は本田のデビューにも影響を与えそうだ。州選手権前期の準決勝進出を逃したことで、今月の公式戦は19日のブラジル杯2回戦（対戦相手未定）だけ。デビューまで「2～3週間ほど」と語っていた本田は間に合わない見込みで、初出場は州選手権後期初戦の3月8日ボアビスタ戦以降となりそうだ。

　また、ボタフォゴのホッテンベルグ副会長は地元テレビで契約情報を明かした。「本田との契約は12月までだが、東京五輪に出場する場合は（本田側が）契約を解除しても違約金は発生しない」と説明。つまり3月にデビューし、7月開幕の東京五輪を前に約4カ月で退団する可能性もある。昨年12月にはオランダ1部フィテッセをわずか6週間で退団したばかり。低迷する名門の“救世主”としてサポーターの熱い期待に応えられるか。目標の東京五輪に出場するためにも王国のピッチで結果が問われる。