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ビジャ 後半アディショナルタイムで最後の雄姿「最高の形でキャリアを終えられて喜んでいる」

[ 2020年1月2日 05:30 ]

天皇杯決勝   神戸2―0鹿島 ( 2020年1月1日    国立 )

<天皇杯決勝 神戸・鹿島>胴上げされるビジャ(撮影・西海健太郎)
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 今季限りでの引退を表明しているFWダビド・ビジャ(38)が有終を飾った。現役ラストマッチはベンチスタート。出番が訪れたのは、後半アディショナルタイムだった。フィンク監督に呼ばれてピッチに送り込まれると、リードをキープするために懸命に守備をする。ボールに触れたのは1度だけでも、ピッチに立つだけ、走るだけで歓声が沸き起こった。

 「(優勝を)本当に喜んでいる。このような形で自分のキャリアを終えられることを想像していなかった。この1年間、素晴らしい時間を過ごすことができて、最後にこういった形で終えられること。最高の形でキャリアを終えられて喜んでいる」

 昨オフに神戸へと加入。今季はケガによる離脱もありながら、リーグ戦で5位となる13得点をマークした。同僚たちは「まだまだできる」と誰もが言うが、リーグ最終戦となった12月7日の磐田戦を終えてから、このラストマッチを迎えるまでには人知れぬ苦労があった。

 「今回、試合に向けて大変な時間を過ごしてきた。磐田戦で全治4週間のケガをしてしまって、この決勝に来るまでが戦いだった。ギリギリで何とかピッチに立って、最後に優勝という形で終えられたことを満足している」

 全治期間よりも短い状況の中で懸命にリハビリを重ね、決勝のピッチに立った。最後の雄姿を見せたことは、日本のサッカーファンに対する最高のプレゼントにもなったはずだ。今後は自宅のあるマドリードに住み、米国で立ち上げたプロサッカークラブ「クイーンズボロFC」の共同オーナーとして経営にも参画する。
 「家族のために多くの時間を使ってあげたいし、ニューヨークのクラブや(ほかの)プロジェクトなどたくさんある。そういうことに携わりながらやっていきたい」

 スペイン代表史上最多ゴール数を誇るストライカーが、ユニホームを脱ぎ第二の人生を歩み始める。

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