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U22・ブラジル戦で2得点の田中 五輪へ、そして「世界のトップレベルの戦いをすることが僕の夢」

[ 2019年10月16日 20:31 ]

ブラジル遠征から帰国後、成田空港で取材に応じる田中
Photo By スポニチ

 「王国」から金星を挙げた東京五輪世代のU―22日本代表が16日、成田空港着の航空機でブラジルから帰国した。14日(日本時間15日)の親善試合U―22ブラジル戦は3―2で逆転勝利。ボランチでフル出場し、ミドルシュートで2得点したMF田中碧(21=川崎F)が空港で取材に応じた。

 ブラジルは6月のトゥーロン国際決勝でPK戦の末に敗れた相手。田中は「できるところは多少増えた」と4カ月前からの成長を振り返った一方で、「まだまだ差はある。頭も体も技術も、一段階、二段階レベルアップしないと、彼らと対等には戦えない」と勝利にも危機感を募らせた。

 ブラジル・レシフェからドバイを経由し、計約36時間を要した帰路。その道中、スタッフから配布された今回のブラジル戦の映像を見返したという。「試合直後は少し点を決めたことに引っぱられた自分もいたけど、プレーを見返した時に、まだまだ力不足というか、もっとやらないといけないと感じた」と心境を語った。

 また、試合中はレアル・マドリードに所属する18歳のFWロドリゴから刺激を受けたことも明かした。後半途中でロドリゴが投入された瞬間、観客席の空気が一変したという。「一つのプレーであれだけスタジアムの雰囲気を変えられる選手は日本でもなかなかいない。“異質”というか、普通の選手じゃないなと感じた」と振り返った。

 5、6月のトゥーロン国際でU―22日本代表に初参加。頭角を現し、来年の東京五輪も視界に捉える立ち位置にいる。「五輪にはもちろん出たいけど、それが夢ではない。世界のトップレベルの選手と、世界のトップレベルの戦いをすることが僕の夢」。王国での経験を糧に、選手としての更なる飛躍を誓った。

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2019年10月16日のニュース