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千葉・佐藤勇人が引退会見「シーズンの半分が終わった時の順位」で決断 双子の弟・寿人「お疲れ様と…」

[ 2019年10月16日 15:28 ]

現役引退会見を行った佐藤勇人(右)。双子の弟・佐藤寿人もサプライズで登場し、花束を贈呈
Photo By 提供写真

 今季限りでの引退を発表したJ2千葉のMF佐藤勇人(37)が16日、千葉市内のクラブハウスで引退会見を行った。シーズン終了後、20年のプロ生活に別れを告げる。

 スーツ姿で会見場に現れると、引退理由を話し始めた。「決めたのはシーズンの半分が終わった時のクラブの順位。それでユニホームを脱ごうと決めた。その翌日には妻と(双子の弟の)寿人、そしてGMと社長にも伝えた。自分は試合に出たら誰よりも走れている、練習でも誰よりも戦えている。その状態で引退する意味を残った選手に感じてほしかった」。今季のスタート時には「シーズンの半分が終わった時にチームがどの場所にいるかが全て。それが自分の価値ではないが、決めようと思っていた」といい、決断を下したのはが6月29日に行われたホームの町田戦(1―2)の終了後だった。

 18シーズンを過ごした千葉への思いは誰よりも強い自負がある。「18年間、エンブレムをつけて戦えたことが誇り」と愛情を表現。現役から退いたあとの進路については「クラブとの細かい話はこれからになる」としつつ「このクラブの未来のために力になりたい」と力強く言い切った。

 会見には双子の弟で元日本代表FW佐藤寿人(37)がサプライズで登場。花束を贈呈するとともに「誰よりもジェフを愛し、誰よりもジェフのために戦った。決断を聞かされた時は返す言葉がなかった。今はわがままな弟としてお疲れ様という言葉をかけたい。ジェフに対する思いは、久しぶりに一緒にやって、僕は到底敵わないと感じた。これからのジェフの明るい歴史を築くことに尽力してくれると思うので、そこに向かって頑張ってほしい。残り6試合、僕だけでなく選手たちが勇人のために全部勝つという気持ちで戦うので、悔いのないように戦いましょう」と言葉を贈った。

 佐藤は00年に千葉の下部組織からトップチームに昇格。イビチャ・オシムの薫陶を受けた“オシム・チルドレン”としてJ屈指のボランチに成長し、06年には日本代表に選出された。07年まで同クラブでプレーし、08年に京都へと移籍。10年に千葉に復帰した。J1通算220試合29得点、J2通算236試合8得点。公式戦通算では542試合46得点で、うち468試合41得点を千葉で記録している。

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2019年10月16日のニュース