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浦和11戦ぶり白星 MF関根 超絶ミドル「僕もビックリです」

[ 2019年10月3日 05:30 ]

ACL準決勝第1戦   浦和2-0広州恒大 ( 2019年10月2日    埼玉 )

後半30分、豪快なミドルを決め、槙野(左)らに祝福される関根(左から2人目)
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 2大会ぶりの優勝を狙う浦和は2日、ACL準決勝第1戦の広州恒大(中国)に2―0で快勝した。MF関根貴大(24)が後半30分に右足で鮮やかなミドルシュートを決めるなど、1得点1アシストの活躍を見せた。守っても公式戦では17戦ぶりの完封で同11戦ぶりの勝利。運命の第2戦は23日、2年ぶりの決勝進出を懸け、敵地に乗り込む。

 糸を引く弾丸シュートが突き刺さる。後半30分、相手のクリアを拾った関根は迷わず右足一閃(いっせん)。大きな2点目が決まった。「打った瞬間、入る感触はあった。僕もビックリです」。前半19分にはMFファブリシオの先制点をアシスト。今夏、ドイツから帰還したアタッカーが全2得点に絡み、マン・オブ・ザ・マッチにも輝いた。
 互いに2度のACL優勝を誇る。意地とプライドが激しくぶつかり合った。広州恒大のカンナバロ監督は鹿島との準々決勝を制した後「もう決勝進出だ」と浦和を軽視するかのような言葉を残した。当然、浦和イレブンの耳にも入った。「思いは出さないといけない」とDF槙野。関根と形成した左サイドは完全に制圧してみせた。

 赤い要塞(ようさい)も復権した。敵は前線にブラジル代表経験を持つパウリーニョ、タリスカら強烈な外国人3人を擁する。だが勝算はあった。「相手の3人に対し、わざと1対1の局面をつくりました。自分たちの良さを出すにはその方がいい」と槙野。終盤、タリスカはマークを嫌い、中盤に下がる場面が増えた。7月6日の仙台戦以来、公式戦17戦ぶりの完封はプラン通りだった。

 これでホームでの対中国勢の戦績は7勝2分け。リーグ戦の低迷がウソのような完璧な試合運びで決勝進出に王手をかけた。それでも殊勲の関根は「まだ勝ってない。タイトルを獲らないと意味はない。この2点を生かせるように自分たちのサッカーを貫きたい」と表情を引き締める。さまざまなアウェーの洗礼も予想される運命の第2戦は23日。アジアを席巻する赤い悪魔に慢心はない。 (牧野 真治)

 ◆浦和の決勝進出条件 浦和がホームの第1戦で広州恒大に2―0で勝利。アウェーの第2戦では○か△なら無条件で、●でも1点差なら決勝進出となる。2点差の場合は、1得点以上(1―3、2―4、…)ならアウェーゴールで上回り進出。0―2なら前後半各15分の延長戦(アウェーゴール適用せず)を戦い、決着しなければPK戦。3点差以上なら敗退となる。

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