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久保に2万人の敵!初戦相手チリが“次世代のメッシ”を警戒

[ 2019年6月14日 05:30 ]

宿舎に到着し、スタッフと握手する久保(撮影・大塚 徹)
Photo By スポニチ

 14日(日本時間15日)にブラジルで開幕する南米選手権に招待参加する日本代表は12日、サンパウロに到着した。17日(同18日)の1次リーグ、チリ戦に向けて13日からは練習を開始する。その初戦には、チリから2万人の観衆が集結することが判明。チリのメディアも注目するMF久保建英(18)に早速、“アウェーの洗礼”が待ち受ける。

 日本代表が決戦の地に到着した。日本からは地球の真裏にあるブラジルまで、ドバイ経由で30時間以上の長距離移動。バイクの警察に先導されて宿舎に着く頃にはサンパウロの日は沈んでいた。久保は選手の先頭でバスから降り、待ち受けた日本人スタッフと握手を交わして宿舎の中へ。ブラジルのテレビ局も訪れ、注目度の高さがうかがわれた。

 参加メンバーは久保を含む23人中18人が来年の東京五輪で活躍を期待される22歳以下の若手。森保監督は「厳しい環境の中でやることが必ず彼らの成長につながる」と語るが、初戦のチリ戦では早速、厳しい環境が待ち受けることが分かった。関係者によると、チリから約2万人のファンが集結するという。

 隣国とはいえ、サンパウロとチリの首都サンティアゴの直線距離は、日本の最北端の択捉島から最西端の与那国島の距離よりも長い3384キロ。16年の前回大会から続く3連覇に向け、バルセロナのビダルらを擁する代表へのバックアップは本気だ。現地の関係者によると、ピニェラ大統領まで会場に駆けつける計画も浮上しているという。

 そんな熱の入れようを見せるチリのメディアが警戒するのは久保だ。「次世代のメッシ」と表現し、バルセロナの下部組織で育った日本の至宝に注目。チリの選手からも徹底マークに遭う可能性は高い。完全アウェー。強敵。注目による重圧。「コパ・アメリカではしっかりゴールを決めたい」と金田喜稔の最年少得点記録(19歳119日)更新を掲げる18歳だが、いくつもの障壁が立ちはだかる。初戦から真価が問われる。

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2019年6月14日のニュース