久保 6月にもA代表初招集浮上 森保監督「次のステップ。扉は開かれる」
FC東京のU―22日本代表MF久保建英(17)が6月にもA代表に初招集される可能性が浮上した。ボリビア戦から一夜明けた27日、日本代表、U―22代表を兼任する森保一監督(50)が神戸市内で取材に応じ、示唆したもの。実現すれば98年4月の韓国戦に17歳322日で出場したDF市川大祐に次ぐ戦後2番目の年少出場記録に期待がかかる。新元号を迎えるA代表に新風が吹きそうだ。
「17歳の至宝」久保のA代表入りが現実味を帯びてきた。飛び級招集ながらU―23アジア選手権最終予選(ミャンマー)では先発した東ティモール戦で2点を決めるなど、東京五輪世代でも主力級の力を見せた。森保監督は「(久保は)結果も出してますし、それだけのプレーを見せてくれている選手には次のステップが準備される。扉は開かれると思う」と明かした。
A代表の次なる活動は6月、親善試合2試合と南米選手権が控える。だが、南米選手権では日本協会に拘束力がなく、各クラブとの交渉も難航中だ。「今の感触では2チーム分の編成となる。U―22代表でA代表でもプレーできる力を示してくれた選手は選考のテーブルに上げたい」と指揮官。そこで久保のA代表入りが浮上した。
現状では親善試合には従来のA代表中心、南米選手権には東京世代+海外組の編成が濃厚だ。いずれも出場すれば市川大祐(17歳322日)に次ぐ年少記録だ。もちろん森保監督は10代のA代表招集に細心の気配りも忘れない。いきなり強度の高い試合で負荷をかけ過ぎてしまうのは本末転倒。クラブ側とも協議し昇格のタイミングを図るつもりだ。
今季の久保は課題とされた守備でも成長を見せ、開幕から所属のFC東京では先発に定着。18歳になる6月にはバルセロナ復帰も既定路線となっている。今後、A代表入りの現実味が増せば本来、主軸で臨むはずの5月のU―20W杯(ポーランド)は“卒業”となる可能性が高い。平成が終わり、新元号で迎える6月。新時代の顔となるべく、ビッグサプライズの予感が漂ってきた。
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