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鹿島 新主将内田が同点アシスト、伊藤の公式戦3戦連発演出

[ 2019年3月2日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節   鹿島1―1川崎F ( 2019年3月1日    等々力 )

<川崎F・鹿島>スタンドからの声にぶ然とした表情を見せる内田(撮影・篠原岳夫)
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 緊急出場した新主将が試合を振り出しに戻した。0―1の前半21分、DF内田は、前線の伊藤があえて相手DF奈良に体を当てる一瞬の動きを視界に捉えた。「“これ、行けるわ”と思って、GKの間に蹴ろうって変えた」。右のハーフライン上から山なりのクロスを供給。伊藤の公式戦3試合連続弾を演出した。

 試合前日に山本が負傷する非常事態で今季初先発し、10カ月ぶりのJ1フル出場。「満足はしていないけど、今日の勝ち点1は次につながる」。8人が戦線離脱する中でのドローを前向きに捉えた。

 今季から主将を引き継いだ。右膝に古傷を抱えるが、自身の出場を抑えても、チームと長く過ごすことを優先する。21歳のDF町田ら若手を「隣で見て、成長させていかなきゃ」という使命感にも似た思いもある。

 試合後には珍しく、ブーイングするファンに食ってかかった。「みんなを守んなきゃいけない」との思いから出た行動だった。前主将の小笠原氏の観戦する前で見せた、鹿島の主将らしい一幕だった。

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