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仙台・MF吉尾 “中沢魂”胸に新天地で攻撃の核狙う

[ 2019年2月14日 10:30 ]

横浜から仙台に期限付き移籍したMF吉尾
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 【J1注目の男】仙台・MF吉尾は小学生時代の下部組織から在籍した横浜を離れ、杜の都で武者修行する道を選んだ。MF吉尾海夏(20)は「一人の選手として一番成長するにはどうすべきかを考えた時に、仙台で挑戦することだと思いました」と新天地での成長を期した。

 プロ2年目だった昨季は待望のリーグデビューを飾り、ルヴァン杯1次リーグでは全6試合に出場。同組だった仙台とも対戦した。足元の技術は一級品で、正確な左足はセットプレーのキッカーとしての役割も果たす。テクニックだけでなく、運動量も豊富で泥くさい守備もいとわない。ただ、同じポジションには昨年日本代表にも選出されたMF天野ら強力なライバルがひしめき、コンスタントに試合に絡むことはできなかった。

 横浜では偉大なレジェンドからプロとしてのあり方を教わった。昨季限りで現役引退した元日本代表DF中沢佑二氏だ。若手は「佑二さん会」として中沢氏と食事をし、多くの学びを得た。練習、試合に対する準備や心構えなど、中沢氏の言葉や姿勢の全てが最高のお手本だった。

 古巣では4―3―3のインサイドハーフが主戦場だったが、仙台では3―4―3のシャドーストライカーが定位置となりそうだ。キャンプでは練習試合で得点を決めるなど、開幕スタメンへ向け存在感を示している。自身にとって初の移籍は、自らの価値を高める貴重な機会となりそうだ。

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2019年2月14日のニュース