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堂安、アジア杯日本人最年少弾だ 新BIG3一角「不安ない」

[ 2018年12月29日 05:30 ]

軽快にパス回しをする堂安(撮影・大塚 徹)
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 来年1月5日開幕のアジア杯(UAE)に臨む日本代表は28日、千葉県内で合宿を行い、この日からMF堂安律(フローニンゲン)が合流した。新BIG3の一角を担う20歳のアタッカーはアジア杯日本人史上最年少弾に照準。9日の1次リーグ初戦トルクメニスタン戦でゴールを奪い、11年大会以来、5度目のアジア杯制覇への号砲を鳴らす。

 アジアの戦いに簡単な試合は一つもないことは肝に銘じている。それでも堂安の口から出るのは、あふれるばかりの自信。1月9日のトルクメニスタンとの初戦でのゴールに照準を合わせた。

 「不安は一切ない。自信を持ってやりたい。アジア杯の1カ月で個人としてもチームとしても壁が出てくるのはある程度、覚悟しているが、乗り越える自信もある。結果を大事にしているので得点をしっかり見てほしい」

 アジア杯における日本人最年少ゴールは、00年10月14日・サウジアラビア戦で挙げたMF小野伸二の21歳17日。堂安がトルクメニスタン戦で決めれば20歳207日で、黄金世代の象徴を超える。アジア杯でチームを勝利に導く結果を残せば、22年カタールW杯へ向けて新たな旗印にもなる。

 近年は“初陣”での勝負強さも発揮している。G大阪に在籍していた17年。同年のリーグ戦初先発となった4月21日・大宮戦でJ1リーグ初得点を含む2得点を挙げた。同年のU―20W杯では1次リーグ初戦・南アフリカ戦で逆転弾。さらに今季オランダ・リーグ開幕戦のフィテッセ戦でもゴールを叩き込んだ。最初の試合で結果を残すことの重要性は身に染みている。

 「チームプレーが最優先だけど、終わった時に一番貢献したと言えるようにしたい。今までの誰にも出せなかった色を出して、堂安律という選手を見せたい」

 過去アジア杯で優勝した際には、三浦知良、中村俊輔、本田圭佑ら絶対的なエースが君臨した。今回、その役目を担うのは自分。本番は2週間後だが、すでに覚悟と責任感はできている。

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