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川崎F、知念&小林弾で首位奪取!連覇へ最大13差追いついた

[ 2018年9月30日 05:30 ]

明治安田生命J1第28節   川崎F2―1長崎 ( 2018年9月29日    トラスタ )

<長崎―川崎>前半、先制ゴールを決め喜ぶ川崎・知念(20)
Photo By 共同

 6試合が行われ、川崎Fはアウェーで長崎と対戦し、2―1で勝利を収めた。前半35分にFW知念慶(23)が右足で先制点を決めると同41分に、エースFW小林悠(31)が追加点。王者らしい戦いで相手を退けた。広島がG大阪に0―1で敗れたため、最大13差あった勝ち点は56で並び得失点差で195日ぶりの首位に浮上。リーグ連覇を狙う大本命が、残り6試合でついにトップへ躍り出た。

 ついに広島を捉えた。試合前に鬼木監督からライバルの結果が伝えられると士気は一気に高まった。「自分にプレッシャーをかけて勝てば首位という意識でプレーした」と小林。そのエースの強い気持ちが超守備的布陣の相手のゴールをこじ開けた。前半35分、中村の右CKをニアでそらして知念の先制弾をアシストすると、同41分には家長のシュートのこぼれ球を押し込み追加点。チームを第4節終了時以来となる首位へと押し上げた。

 26日には台風の影響で延期となっていた敵地での湘南戦に臨んだ。勝てば広島に勝ち点1差に肉薄した試合。だが終盤に知念、小林が立て続けにチャンスを逸してドローに終わった。中2日で迎えたこの試合。指揮官は知念を5月5日以来の先発に抜てき。1トップから2トップに布陣を変更した。「スタメンに鬼さんのメッセージが込められていた」と中村は言う。知念は前日、14時間睡眠でフル充電。ハード日程の中、小林とともに名誉挽回となる一撃を決めて首位浮上の原動力となった。

 リーグ連覇を掲げて臨んだ今季。序盤はACLなどもこなす過密日程でなかなか勢いに乗れなかった。だが、勝負の終盤にきっちり照準を合わせてきた。この勝利で第14節終了時に13差あった勝ち点は並び、得失点差で広島をかわした。それでも、後半アディショナルタイムにゴールを許すと、中村は「戒めの1失点」と勝ってかぶとの緒を締めた。「王者のプライドを見せないといけない」と小林。目標のリーグ連覇がいよいよ視界に入ってきた。

 ≪14戦10勝で追い抜く≫首位の広島が敗れ、2位の川崎Fが勝利。17勝5分け6敗の勝ち点56で全く並んだが、得失点差で川崎Fが3月18日の第4節以来の首位に立った。第14節時点では最大勝ち点差13(広島37、川崎F24)あったが、そこからの14試合で5勝4分け5敗の広島に対して川崎Fは10勝2分け2敗の高勝率で追い抜いた。

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2018年9月30日のニュース