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ツネ様 劇的1勝!お待たせ就任4戦目で笑顔の初白星

[ 2018年8月11日 05:30 ]

明治安田生命J1第21節   G大阪2―1FC東京 ( 2018年8月10日    パナS )

<G大阪・FC東京>監督就任初勝利にガッツポーズを決めるG大阪・宮本監督(撮影・後藤大輝)
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 ツネ様に笑顔が戻った。G大阪がホームでFC東京を2―1と下し、宮本恒靖監督(41)にとっては就任4戦目で初白星となった。1―1の後半アディショナルタイム(AT)にFWアデミウソン(24)が劇的な決勝ゴール。チームは5月2日の仙台戦以来9試合ぶりとなる勝利で、暫定16位に浮上した。

 会見場を後にする時、自ら手を叩いて、右手で力強くガッツポーズをつくった。冷静沈着な宮本監督も、さすがにこみ上げる感情を抑えきれなかった。1―0の後半41分に追いつかれながら、アディショナルタイムにアデミウソンのゴールで勝ち越し。7月23日のトップチーム監督就任から4試合目で初勝利を挙げ「前回(名古屋戦)見られなかった、立ち向かう姿勢を出してくれた」と端正なマスクを崩して喜んだ。

 乗り越えるべき“壁”だった。敵将の長谷川健太監督は昨年まで5年間G大阪で指揮。U―23監督を務めていた宮本監督にとっては“上司”にあたり「いつもと違う試合になると思う」と特別な位置付けであることを口にしていた。

 本職センターバックのDF三浦を右サイドバックに配置し、トップチームでの出場経験がないFW一美をスタメン抜てき。試合の流れの中でシステムを変えるなど百戦錬磨の敵将相手に駆け引きで負けなかった。

 02年日韓大会、06年ドイツ大会と2度のW杯に出場。戦術にとらわれず、選手の特性を引き出す柔軟さは、主将としてトルシエ氏とジーコ氏のチームづくりを見てきた経験が生きている。「まだ1試合。次に向かっていく」

 まだ暫定16位。イバラの道は続く。それでも宮本ガンバは、確実に前へ進んでいく。

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